ある女性が傘を持っていない市民のために梅雨に合わせて用意された無料の傘を大量に持ち去る場面が捉えられた。
最近、様々なオンラインコミュニティやSNSで「最後まで見ると怒りが湧き上がる」というタイトルの投稿が話題となった。
韓国の仁川(インチョン)で美容業界に従事していると明かした情報提供者A氏は、「変わりやすい近頃の気候により(商店街の)同じフロアの人に配るために傘を置いて、気分良く帰った」と語り始めた。
彼は壁に「傘が必要な方はご自由にお持ちください」という内容の案内文を貼り、黒い傘6本を自分のオフィス前のエレベーター横に置き、立ち去った。
しかし、しばらくして一人の女性が現れ、その女性は傘立てにあった傘をすべて持ち、そのまま去っていってしまった。女性の行為はこれだけにとどまらなかった。
この女性はその後また現場に戻り、傘立てを持ち去ったほか、壁に貼られている案内文を剥がした。
A氏は「防犯カメラを見て、『人の心は皆同じではないのだな』と感じた。とても悲しくて泣いた」とし、「最初は同じオフィスの方々と分け合うために一度に持って行ったと思った。しかし、いくら考え直しても、悲しくて理解できない」と訴えた。
その後の31日、A氏はJTBC『事件班長』へその後のできごとについて伝えた。
傘をすべて持ち去った女性のオフィスのスタッフ2人がA氏を訪れ、「スタッフが多いため傘を全部持って行った、傘立ても持って行ってもいいと思った」と弁明したという。
A氏は傘立てだけを返してもらった後、自分のSNSに投稿した動画は削除した。しかし、一部のネットユーザーは反対に、A氏に向かって「自作自演」と批判している。
A氏はJTBC事件班長に「盗んだ人と返しに来た人が異なるため、悪質なコメントが残される。常識のない一部の悪質な書き込みをする人のせいで、私だけでなく、他の人も被害を受けている」と訴えた。
写真=JTBC『事件班長』