メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

若い世代のがんリスクが増加…肥満と超加工食品が影響?新たな研究が示すリスク要因とは

竹内智子 アクセス  

米・日刊紙ワシントン・ポスト(WP)が先月31日(現地時間)、X世代(1965~1970年代に生まれた世代)とミレニアル世代(1981~1990年代に生まれた世代)は、それ以前の世代に比べてがんにかかるリスクが高いという研究結果を報じた。

約20種類のがんの罹患率が増加しており、研究者らは、若い世代における肥満率の上昇と超加工食品の消費の増加が原因ではないかと考えている。

この研究の調査期間は2000~2019年で、25歳から84歳までの34種類のがんと診断された2360万人と、20種類のがんにより死亡した740万人について調べたものだ。

アメリカがん協会(American Cancer Society)は、人の体で一般的に発生する34種類のがんのうち17種類のがんの発生率が、若い世代で増加しているという事実を大規模な研究を通じて確認し、当研究結果を含む論文を同日、英医学誌「ザ・ランセット・パブリック・ヘルス(Lancet Public Health)」を通じて発表した。

論文によると、ミレニアル世代は、ベビーブーム世代(1946~1964年に生まれた世代)よりも腎臓がん、膵臓がん、小腸がんの発生リスクが2~3倍高かったという。また、ミレニアル世代の女性は、ベビーブーム世代の女性よりも肝臓がんと胆管がんの発生リスクがより高く表れたということも伝えられた。

X世代は、甲状腺がん、大腸がん、腎臓がん、子宮がん、白血病の発生率がそれ以前の世代よりも高く、他の主要ながんの発生リスクも大きいことが分かった。乳がんと胆嚢がん、その他の胆管関連がん、子宮がんの発生率はほぼすべての年齢層で増加しており、若い世代ではさらに早い速度で増加しているという。

しかし、このようにがんの発生リスクが増大している反面、若い世代でのがん死亡リスクは一定または減少していた。ただし、胆嚢がん、大腸がん、精巣がん、子宮がんの死亡率は上昇傾向を見せており、若い女性の間では肝臓がんによる死亡率も増加していることが明らかになった。

若い世代のためのがん予防計画及び、がん早期発見のためのスクリーニング検査における開発の必要性を示している今回の研究は、2000年から2019年までの間に34種類のうちのがんと診断された2350万人以上の患者データを分析したものだという。

若い世代でがん発生率が増加している理由について、明確な説明はまだ存在していない。研究者たちは、肥満の増加、飽和脂肪・赤身肉・超加工食品・抗生物質の使用など、健康に有害な食事による微生物群の変化、睡眠不足、座りっぱなしの生活習慣、また汚染物質および発がん性化学物質にさらされているなど、多数の環境的要因が原因であると推測している。

米・テキサス大学MDアンダーソン・がんセンターの副センター長であるアーニスト・ホーク博士は「若者や50歳未満はがん発生人口の少数派であるが、がんが徐々に若い年齢層で発生しているという点が問題である。この発生率の増加は、人口高齢化の中で非常に深刻な懸念を引き起こすだろう」と述べた。

竹内智子
takeuchit@kangnamtimes.jp

コメント0

300

コメント0

[ライフスタイル] ランキング

  • フライパンを“こう”洗うと毎日毒を食べていた?重金属が漏れ出す「危険な洗浄法」3選
  • 甘い一杯が免疫を崩壊、風邪の時に飲むホットチョコレートが回復を長引かせる衝撃メカニズム
  • 「ちゃんと磨いているのに…」思わず周りを不快にさせてしまう“口臭”はなぜ起きるのか?
  • 知らぬ間に家族を危険に…“水切りカゴ”が最悪の汚染源になるワケ
  • インフルエンザ急増が止まらない、学級閉鎖が連鎖する“初冬の異変”
  • 「肌トラブルの元凶はタオルかも!?」カビと細菌を防ぐ“たった一工夫”

こんな記事も読まれています

  • 「静寂が崩れ落ちた」ミシュラン高級タイヤで吸音材が連続脱落、EVオーナーの怒りが爆発
  • 「誰が勝てないと言った?」V8を直線加速でねじ伏せた“4気筒”の5モデル
  • 【冬の寒波警報】知らぬ間に奪われる“車の体力”、始動不能を呼ぶ3つの兆候
  • 「始動直後に暖房を入れる習慣」冬のエンジンを急速に傷める危険な実態
  • 日本を狙う“マッハ7の悪魔”――中国が極超音速ミサイルを前進配備し覇権野心を露わに…日本はどう動く
  • 「逃げれば撃つ」――ロシアが中国漁船に見せた“本物の法執行”、砲撃で停船させた衝撃の取り締まり
  • 迎撃コスト40倍!“セメント製”中国ミサイルが米軍の防衛網を無力化する?
  • 「また武力頼みか」トランプの強硬姿勢にバチカンがストップをかける展開に

こんな記事も読まれています

  • 「静寂が崩れ落ちた」ミシュラン高級タイヤで吸音材が連続脱落、EVオーナーの怒りが爆発
  • 「誰が勝てないと言った?」V8を直線加速でねじ伏せた“4気筒”の5モデル
  • 【冬の寒波警報】知らぬ間に奪われる“車の体力”、始動不能を呼ぶ3つの兆候
  • 「始動直後に暖房を入れる習慣」冬のエンジンを急速に傷める危険な実態
  • 日本を狙う“マッハ7の悪魔”――中国が極超音速ミサイルを前進配備し覇権野心を露わに…日本はどう動く
  • 「逃げれば撃つ」――ロシアが中国漁船に見せた“本物の法執行”、砲撃で停船させた衝撃の取り締まり
  • 迎撃コスト40倍!“セメント製”中国ミサイルが米軍の防衛網を無力化する?
  • 「また武力頼みか」トランプの強硬姿勢にバチカンがストップをかける展開に

おすすめニュース

  • 1
    【中国激怒】ロンドン“巨大大使館”が再び暗礁──スパイ拠点疑惑で承認延期「あれは拘束施設だ!」

    ニュース 

  • 2
    “遅刻の達人”プーチン氏、停戦協議を前に米特使をほぼ1時間待機させる

    ニュース 

  • 3
    「名前は言わないけど日本と韓国だ!」対米巨額投資も...トランプ氏「米国を食い物にした」と罵倒

    ニュース 

  • 4
    高市首相、台湾問題で「日中共同声明の立場に一切の変更なし」と明言

    ニュース 

  • 5
    【関係悪化】英首相の「中国脅威論」に中国猛反発!大使館移転問題が“外交の火種”に

    ニュース 

話題

  • 1
    NATO外相「プーチンは停戦の意思ゼロだ!」戦争も辞さないロシアの“強硬姿勢”に欧州震撼

    ニュース 

  • 2
    “蚊の感染症”で33人死亡…経済危機で防疫崩壊し、キューバ全土でチクングニヤ熱が急拡大

    トレンド 

  • 3
    【王者の風格】エヌビディア最新AIサーバーが“中国モデル”を圧倒!競争相手を置き去りに

    IT・テック 

  • 4
    「日本は戦争準備を進めている!」中国、日本の防衛強化に過敏反応、「軍国主義の再来」と大騒ぎ

    ニュース 

  • 5
    「歴史歪曲は許さない!」中国とロシアが“反日協調”で再軍備阻止に本腰

    ニュース 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]