ウクライナと国境を接するロシア西部のベルゴロド州がウクライナ軍による継続的な攻撃により、州全域に非常事態宣言を発令したと「ロイター通信」やロシアの通信社「スプートニク通信」など複数の海外メディアが14日(現地時間)に報じた。
ベルゴロド州はウクライナ地上軍が初めてロシア本土への進撃を行ったクルスク州に隣接している。
報道によると、ベルゴロド州のグラドコフ知事は同日、テレグラムに投稿した映像を通じて「ベルゴロド州の状況は、非常に厳しく緊迫している。ウクライナ軍による連日の砲撃により民家が破壊され、住民の中には死傷者も出ている」と述べた。
「そのため、我々は本日ベルゴロド州全域に非常事態宣言を発令することを決定した」とし、「ロシア政府にも連邦非常事態宣言を求めるつもりだ」と事態の深刻さをうかがわた。
2022年2月24日に開始されたロシアによるウクライナ侵攻だが、6日、ウクライナはミサイルやドローンによる攻撃でなく、初めて地上軍がロシア本土を奇襲し、進撃を続けている。
ベルゴロド州はウクライナ軍の進撃を受け、12日より住民の避難を開始したところだった。