ある女性が航空機の中で高級ブランド品だからという理由でバッグを床に置くことを拒否し、最終的に飛行機から降ろされる事件が発生した。
19日、サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、10日に中国の重慶を出発し、河北に向かうチャイナエクスプレス航空機に女性Aが搭乗した。
Aは飛行機に搭乗後、持っていたルイ・ヴィトンのハンドバッグを座席の横に置いた。その様子を見た客室乗務員がAに近づき、バッグを前の座席の下に押し込むよう求めた。しかし、Aはこれを拒否した。
機内では乱気流などが発生した場合、バッグが飛んで他人を傷つけたり、脱出経路を妨げたりする可能性を減らすため、乗客はバッグなどの手荷物を棚の中や座席下に保管する必要がある。特に飛行機は離陸後の3分間急激に上昇し、さまざまな突発的な状況が発生する可能性がある。
客室乗務員は再三Aに「乱気流などの事故の危険があるため、バッグを床に置く必要がある」と説明し、「そうしなければバッグが飛んで乗客を傷つけたり、脱出経路に妨げとなる」と繰り返した。
それでもAは頑なに拒んだ。最終的に機長は空港の警察を呼び、Aを飛行機から強制的に降ろした。
しかし、Aの騒動により滑走路に向かおうとしていた飛行機は搭乗口に戻らなければならず、飛行機の離陸は約1時間遅れた。このため、航空便も出発時間に合わせるために運行に支障をきたした。
一方、Aが座席下に置くことを拒否したルイ・ヴィトンのハンドバッグは約3000ドル(約44万1000円)で販売されている。重慶から河北に向かうチャイナエクスプレス航空のエコノミークラスのチケットは800元(約1万6000円)である。