米株式市場の3大指数は、3日（現地時間）一斉に急落した。
労働者の日連休を終え同日再び開かれた米株式市場は、米国の8月の製造業指数が予想よりも低いことが明らかになり急落した。
特にエヌビディアが取引中に7%を超える急落を見せるなど、半導体を中心にテクノロジー株の弱さが際立った。
代表的なウォール街の強気論者である韓国系市場戦略家トム・リー氏は、ファンドストラットの共同創業者兼リサーチ責任者として、今後8週間の間にスタンダード＆プアーズ（S&P）500指数が7～10%下落することに備えるべきだと勧告した。
エヌビディア、7%急落
米株式市場の主要3指数は一斉に大幅下落した。
午後の取引でテクノロジー株中心のナスダックは、先週末より456ポイント（2.6%）急落し1万7256、時価総額を代表するS&P500は92ポイント（1.6%）急落し5556に滑り落ちた。
大企業の優良株30社で構成されるダウ・ジョーンズ工業平均も494ポイント（1.2%）下落し4万1069に落ちた。
一方、「ウォール街の恐怖指数」と呼ばれるシカゴオプション取引所（CBOE）のボラティリティ指数（VIX）は19%を超えて暴騰し18.60に達した。
半導体関連株が特に苦戦した。
エヌビディアは9.2ドル（約1319円、7.7%）急落し110.20ドル（約1万5804円）に、インテルは1.73ドル（約248円、7.8%）急落し20.32ドル（約2914円）、AMDは9.4ドル（約1348円、6.3%）急落し139.20ドル（約1万9963円）に滑り落ちた。
今月5日に業績発表を控えるブロードコムも9.2ドル（約1319円、5.7%）急落し153.63ドル（約2万2032円）に落ちた。
製造業指数、期待以下
同日、供給管理協会（ISM）が公開した8月の製造業指数が景気減速懸念を再び呼び起こし、株式市場が急落に転じた。
ISMは製造業者の購買管理者による景気見通しが低調であることを再確認した。
8月の調査では、製造業者の購買管理者の47.2%のみが8月中に活動が増加したと回答した。基準線の50%を下回った。
これは7月に記録した46.8%よりは改善したものの、エコノミストが予想していた47.9%には及ばない低調な成績であった。
7～10%下落に備えるべき
ウォール街の代表的な楽観論者である前出のリー氏は、今後8週間の間、株式市場の下落が続く可能性が高いとし、安値での買い増しを勧めている。
彼は同日CNBCとのインタビューで、S&P500が7～10%下落する可能性があると予想した。
年間で最も低迷する成績を記録する9月を契機に、2ヶ月程度株式市場が苦戦するという見通しである。
リー氏は連邦準備制度（FRB）の利下げ、11月の大統領選挙、議会中間選挙などのさまざまな変数が影響を及ぼし、投資家が不安を抱えているため、株式市場が苦戦する可能性があると判断した。
しかし、彼はこのような下落は安値での買い増しの機会であり、この機会を逃してはならないと助言した。