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2024年12月19日木曜日
ホームニュース若年層の失業率が上昇する中国、24歳の大学院生が清掃員として働く決断を下した理由

若年層の失業率が上昇する中国、24歳の大学院生が清掃員として働く決断を下した理由

写真=ロイター通信

 中国の景気後退と深刻な失業問題が続く中、物理学の修士号を取得した24歳の若者が、東部蘇州の高校で清掃員として働き始めたというニュースがオンラインで話題となり、議論を呼んでいる。

22日(現地時間)、香港メディア「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」によると、先週、南京航空宇宙大学附属蘇州高校で、この24歳の大学院生を臨時契約の清掃員として雇用する計画を発表した。中国の雇用市場が縮小し、若者が仕事を見つけるのが困難な中、このニュースはすぐにオンラインで拡散された。SCMPは「8月現在、若年求職者の5人に1人が失業状態にあり、若者たちはキャリアに対する期待や野望を下げざるを得ない現実に直面している」と指摘している。

中国国家統計局(NBS)によると、学生を除く16~24歳の若年失業率は、7月の17.1%から8月には18.8%に上昇した。この数値は、中国政府が若年失業率の高さに対応するために統計方法を修正して以降、最も高い水準となっている。

昨年6月、若年失業率が21.3%に達した際、中国政府は統計発表を一時停止し、在学中の学生を除外する方式に統計方法を変更していた。昨年12月に発表が再開された際の若年失業率は14.9%だったが、それ以降も上昇傾向が続いている。

経済の安定化と国民の信頼回復を目指す中国政府にとって、大きな課題の一つである。広東省政府所属のシンクタンク、広東改革協議会のフォンフォン会長は、SCMPに対し「今年は誰もが失業の圧力に直面しており、親に依存することすら簡単ではなくなっている」と述べた。

また、「現在比較的見つけやすい仕事は、ベビーシッター、家政婦、清掃サービスなどに限られている」とも語った。さらに、近年では多くの卒業生が配達員として就職していたが、今ではその分野もすでに飽和状態に達していると指摘した。

このような状況の中、就職を一時的に諦めて大学院に進学する若者が増えている傾向が見られる。蘭州大学や中国科学技術大学など、複数の大学では最近、学部生よりも大学院生の数が増えていると報告されている。実際、中国科学院では、現在在籍している大学院生の数が学部生の37倍に達している。

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