24日夜(現地時刻)、560人を超える犠牲者が発生したイスラエル軍の空爆に対する報復として、レバノンに拠点を置く親イラン武装組織「ヒズボラ」がイスラエルに向けてロケット弾300発以上を発射したと、「タイムズ・オブ・イスラエル」などのイスラエル現地メディアが報じた。
イスラエル軍はこの日、ヒズボラがイスラエル北部に向けておよそ300発のロケット弾を発射したと発表し、追加攻撃の可能性も示唆した。
そして、「一部の民間人と兵士が負傷したが、大半が軽傷で、(イスラエル軍)はヒズボラの攻撃を問題なく防衛している」と話した。
そして、ヒズボラの標的となった場所などについては詳細を明かさなかったが、ヒズボラ側の攻撃能力などのデータは把握しており、今後も引き続き収集・分析を続けるとヒズボラに向けて警告した。
一方、ヒズボラは同日「テレグラム」を通じて、イスラエル軍基地への攻撃に新型ロケット「ファディ3」を使用したと発表した。
また、イスラエル北部のダド軍事基地にロケット弾を発射したほか、ハイファ南部のアトリット海軍基地をドローンなどで攻撃したとも明らかにした。
飛来したドローン3機のうち2機はイスラエルの防空網にかかり撃墜されたが、1機が落下して火災が発生したものの、深刻な被害はないとのことだ。
ヒズボラの今回の攻撃は2日連続で行われたイスラエルの大規模な空爆に対する報復とされている。
レバノン保健相によると、2日間で子供50人を含む少なくとも569人が亡くなり、負傷者は1,835人にのぼるという。