米電気自動車(EV)メーカー、テスラ社の安全性に関する論争が続く中、フランスでテスラの電気自動車が「未確認の理由」で炎上し、4人が死亡する事故が発生し、懸念が高まっている。
14日、AFPなどの海外メディアによると、現地警察は12日(現地時間)午後10時45分頃、フランス西部の都市ニオールで、高速で走行中のテスラ社の電気自動車が道路標識に衝突したと発表した。
この事故で運転手を含む4人が死亡した。
現地判事はAFPとのインタビューに応じ、「死亡事故の原因と経緯を調査するための捜査が始まり、車両に対する専門家の分析が行われる予定だ」と述べた。
テスラ社の安全問題は今回が初めてではない。2018年には米カリフォルニア州で、テスラ社のオートパイロット(自動運転)機能を使用して走行中に中央分離帯に衝突し、運転手が死亡する事故が発生している。
これに対し、テスラ社は「衝突事故のリスクが高まった」という理由で、アメリカとカナダに販売した200万台以上の車両をリコールした。
このリコールを受けて、韓国内でもテスラ社の安全性に関する論争が熱を帯びている。
10日、韓国・京畿道安城市(アンソン市)でテスラ社の運転手が走行中に道路の境界石に衝突する事故が発生した。この事故で車両が炎上し、運転手が死亡した。
遺体は運転席ではなく後部座席で発見され、警察は火災によって電源が遮断され、そのために車のドアが開かなかったのではないかと捜査している。
また、国土交通省の統計を使用したカイズユデータ研究所によると、テスラ社の今年1〜9月の韓国販売実績は2万3617台に上り、前年同期(9047台)と比較して161%急増した。