優勝争いを占う上で前半戦の大一番となる伝統の「エル・クラシコ」でレアル・マドリードのエムバペ(25歳)は8回もオフサイドにかかり、ことごとく決定機を外すなど何もできないまま試合を終えた。
一方、ライバル・バルセロナのベテランストライカー、レヴァンドフスキ(36歳)はマルチゴールを決め、4-0の完勝に貢献した。
この結果、首位バルセロナとレアル・マドリードの勝ち点差は6に広がった。
27日(日本時間)バルセロナは敵地サンティアゴ・ベルナベウで行われたリーガ第11節でレアル・マドリードに4-0と完勝した。
前半をスコアレスドローで終えた後半9分にレヴァンドフスキが先制ゴールを奪うと、2分後には左サイドからのクロスを頭で合わせ追加点を決めた。
レヴァンドフスキはこの日のマルチゴールにより、14ゴールで得点ランキングトップを独走している。
後半32分にはラフィーニャからのアシストを受けた17歳の「スペインの神童」ヤマルが、右足でニアサイドの上に放った豪快なシュートで3点目を決めた。
ヤマルが「17歳106日」で決めたこのゴールは「エル・クラシコ史上最年少ゴール」だという。
そして、その7分後にはラフィーニャがダメ押し点を決め、これまで公式戦39戦無敗を誇っていた敵地で歴史的な勝利を果たした。
この試合は今季よりレアル・マドリードに加入したエムバペにとって初の「エル・クラシコ」だった。
そのため、エムバペの不振はよりレアル・マドリードのサポーターを失望させた。
エムバペの爆発的なスピードは封じられ、むしろオフサイド・トラップに8回もひっかかり、決定機でも相手GKペーニャの好セーブに阻まれた。
3連勝を飾ったバルセロナは勝ち点30で2位レアル・マドリードとの勝ち点差を6に広げ、独走に入ろうとしている。
まだ前半戦とはいえ、勝ち点6差は連覇を目指すレアル・マドリードにとって非常に大きな痛手となった。