麻薬がなぜ違法なのか判決に異議を唱えた20代の女性麻薬犯が、執行猶予付きの懲役刑を言い渡された。
法曹界によると、義王地方裁判所南楊州（ナミャンジュ市）支部の刑事第4単独（判事：カン・ジヨプ）は、麻薬類管理に関する法律違反の罪で起訴された24歳のAに対し、懲役1年・執行猶予2年を宣告し、627万ウォン（約69万円）の追徴金と保護観察も併せて命じた。
Aは2022年7月から昨年2月まで、テレグラムを通じてソウルなどで計11回にわたりメタンフェタミン5.6gを購入した罪で起訴されていた。当初、Aの判決は7月に予定されていたが、その場で「なぜ麻薬が違法なのか分からない」と発言し、審理の再開を求めた。
Aのこの発言に、法廷にいた他の被告人たちも驚いたという。その後、出廷を数回延ばしていたAは、先週の弁論期日に出席し、「麻薬の取り締まり方法への不満を表明しただけで、何が悪いのか理解できない」と主張したと伝えられている。
裁判部は判決理由について、「Aがメタンフェタミンを複数回購入し、その量も多いため罪は軽くない。しかし、初犯で刑事処罰歴がなく、購入目的が使用に限定され流通の意図は認められないこと、家族が再犯防止に努める意向を示していることなどを考慮し、保護観察を条件とした執行猶予付きの懲役刑を科した」と説明した。