世界最大の旅行ガイド出版社ロンリープラネット（Lonely Planet）は、現地時間25日に「2025年に訪れるべき都市」トップ10を発表した。
選ばれた都市はいずれも異なる魅力を持ち、訪れる者に多様な体験を提供することが期待されている。
まず、カナダのエドモントンは長らくフリンジフェスティバルとボヘミアンな雰囲気のオールド・ストラスコナ地区で有名だったが、近年は北米で2番目に大きなスポーツ施設「アイス・ディストリクト」の開業により、新たな名所として注目されている。
エドモントンでは8月に開催される11日間のフリンジフェスティバルに参加したり、ホワイト・アベニューでの多国籍グルメやブティックショッピングを楽しんだりすることができる。さらに、西カナダ最大のロイヤル・アルバータ博物館を訪れるのもおすすめだ。
スペインのパルマは活気ある食文化と豊富な地元の工芸品、歴史的建造物で知られており、2025年には待望の環境に優しい海岸沿いの遊歩道が完成予定だ。パルマではカタルーニャ出身の芸術家ジョアン・ミロの作品鑑賞や、歴史的建物を改装したパルマリアドやカンセラでの宿泊が楽しめる。
自転車ツアーで海岸を走るのも良い経験になるだろう。ブラジルのクリチバは緑あふれる公園や独創的な建築物が多く、バリグイ公園の人工滝や湖は必見のスポットだ。オスカー・ニーマイヤー博物館でアートを鑑賞したり、植物園で花々を楽しんだりすることができ、山や熱帯雨林を横断する列車の旅もおすすめだ。
日本の大阪は、2025年に世界最大のデザインと発明の展示会「エキスポ」を開催予定だ。大阪では道頓堀の暖かいネオンを背景に写真を撮ったり、大阪城の白亜の要塞を探訪したり、日本式温泉で疲れを癒すことができる。
アメリカ・ペンシルベニア州のピッツバーグは産業の歴史と芸術的な現代文化が自然に調和する街で、アメリカの多くの都市に比べて旅行費用が手頃だ。ピッツバーグではイーストリバティでクラフトビールを味わったり、ケニーウッド遊園地で100年の歴史を誇る木製ローラーコースターに乗ったり、ケーブルカーでマウント・ワシントンに登り、街の眺望を楽しむことができる。
イタリアのジェノヴァは、欧州および世界で人気の観光地の一つであり、新たな高速鉄道の開通を控えている。ジェノヴァでは「パラッツィ・デイ・ロッリ」周辺のカルージ通りを散策したり、メルカート・オリエンターレでペストを味わったり、海岸沿いを歩いてボッカダッセの小さな村へ足を運ぶのもよいだろう。
タイのチェンマイは、独特な味覚が調和する食文化で知られ、2025年に訪れるべき都市に選ばれた。チェンマイでは毎年1月に開催されるフード・フェスティバルに参加したり、金曜日の朝にカード・バーン・ホー市場を訪れたり、オールド・チェンマイ文化センターで伝統的なカントークディナーを楽しむことができる。
ブルガリアのバンスコは冬のリゾート地として有名だが、四季を通じて楽しめる休暇地へと進化している。バンスコでは12月から4月までスキーを堪能することができる。
インドのプドゥチェリは美しい南インドのベンガル湾沿岸にある街で、1954年までフランスの植民地だった歴史が残る建築が魅力的だ。プドゥチェリではフランスリビエラ風のホワイトタウンを散策したり、プドゥチェリ現代美術館を訪れたり、チョーラとヴィジャヤナガル王朝の遺物が展示されたプドゥチェリ博物館も見逃せない。
特に、今年のリストで1位に選ばれたフランスのトゥールーズは、ロンリープラネットの編集者ニティヤ・チェンバーズが「完璧な週末の休暇地」と表現している。トゥールーズは、美術館、リサイクル産業施設、多様なカフェが点在するユニークな都市で、旅の行程に加える価値のある場所と高く評価されている。