中国で反スパイ法違反により韓国人が初めて逮捕される
中国の安徽省・合肥市に住む50代の韓国人が、反スパイ法違反の容疑で逮捕される事件が起きた。反スパイ法の執行を拡大推進する中で、韓国人が逮捕されるというのは初めてのことである。
去る28日、在中韓国大使館などによると、安徽省・合肥市に住む50代の韓国人A氏が昨年末にスパイ容疑で逮捕されたという。
その後、事件を引き継いだ中国検察が数か月前にA氏を拘束し、改正された反スパイ法違反の容疑を適用されたことが明らかになった。これまで在中韓国大使館は反スパイ法違反の容疑で韓国人を逮捕したことはないと発表してきた。
中国の捜査当局は、中国のある半導体企業で働いていたA氏が半導体関連情報を韓国に流出させたと疑っているとされている。
これに関連して、在中韓国大使館の関係者は「事件を認識した直後から必要な領事支援を行っている」とし「具体的な内容は明らかにできない」と述べた。
A氏の家族「A氏は糖尿病を患っているにも関わらず、薬が支給されない」
この日放送された韓国のKBS「ニュース9」の報道によると、A氏は2016年から中国で仕事をしており、妻と二人の娘とともに暮らしているという。
A氏の家族は「父はパジャマ姿で寝ていた。まだ眠気が覚めていない状態のまま、連行された」とメディアに伝えた。
捜査官らはホテルにA氏を拘束しては家族との連絡を制限し、5か月間調査を行ったという。また、A氏の家族は「人権的にも身体的にも適切な環境で調査が行われたかどうか、私も確認することができない」と述べた。
さらに、A氏は糖尿病を患っているとし、それにもかかわらず薬すら支給されていないと訴えた。