父親の遺体を冷凍庫に隠したまま、数年間放置し続けた男が逮捕された。男は父親の死後、約5年間にわたり年金を不正受給していた疑いも持たれている。取り調べに対し、「死亡届を出すと住居を失うことを恐れた」と話しているという。警察は男を死体遺棄と死亡届不提出の容疑で送検した。
先月29日(現地時間)、米メディアによると、警察はアリゾナ州に住むジョセフ・ヒル・ジュニア容疑者(51歳)の自宅を家宅捜索。敷地内に遺体が隠されているとの情報を得ていたが、容疑者が冷凍庫への立ち入りを拒否したため、令状を取得して強制捜査に踏み切った。
捜査員が防水シートや毛布、ラップ、テープで包まれていた冷凍庫を開けたところ、中から遺骨が見つかった。冷凍庫は半年間、電源が切られたまま屋外に放置されていたとされる。
捜査関係者によると、容疑者は2019年に父親が死亡して以降、昨年3月まで父親名義の年金を受給し続けていた。容疑者は「4年前に父が亡くなった後、冷凍庫を購入した」と認め、「数年かけて何度も冷凍庫を移動させ、砂漠に埋葬しようとしたが、その都度、人目があり断念した」などと供述しているという。