ウクライナ政府はロシアに派遣された北朝鮮軍の幹部3名の実名を公開した。
先月30日(現地時間)「ロイター通信」によると、ウクライナ政府は、北朝鮮・朝鮮人民軍のキム・ヨンボク総参謀部副総参謀長、リ・チャンホ副総参謀長兼偵察総局長、シン・クムチョル少将の3名が、北朝鮮軍兵士の統括者としてロシアに派遣されたと国連安全保障理事会に報告した。
キム・ヨンボクは金正恩総書記の最側近として知られ、北朝鮮軍内の特殊部隊における要人である。
韓国の国家情報院は、彼が「KN-23(北朝鮮製弾道ミサイル)」を使用した作戦の先遣隊の統括を担っていると伝えた。
これはキム・ヨンボクが北朝鮮の軍事作戦で重要な役割であることを示唆している。
リ・チャンホは北朝鮮のサイバー部隊を統括する偵察総局長で、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」や「アンダリエル」などのサイバー犯罪に関与し、韓国では彼が技術や外貨を盗む目的のサイバー攻撃を指揮したとして、制裁対象に指定している。
専門家らは対韓国向け工作任務を主に担当してきた彼の今回の派遣を異例だと評価している。
シン・クムチョルの詳細な経歴は不明だが、9月に金正恩が特殊部隊を視察した際、2人とともに同行していた。
ロイター通信は「キム・ヨンボクとリ・チャンホが前線に出れば、シン・クムチョルがロシアに残り北朝鮮軍を指揮する役割を担うだろう」と伝えた。