中国江蘇省の職業学校に通う17歳の女子生徒、張萍はグローバル数学競技大会の予選で93点を獲得し、決勝進出が話題となったが、規則違反が発覚し受賞を逃した。
中国アリババが主催するグローバル数学競技大会の組織委員会は3日、金賞5名、銀賞10名、銅賞20名、優秀賞51名の受賞者を発表し、同時に「江蘇省・連水中等専門学校の教員、王某が生徒を手助けし、予選の『他者との議論禁止』規則に違反していた」と説明した。大会システムの不備も認め、謝罪した。
張萍は予選で93点を獲得し、801名中12位で決勝に進出した。上位リストには北京大学や清華大学、MIT、ケンブリッジ大学などの名門大学出身者が並ぶ中、張萍は「連水中等専門学校在籍」と紹介されていた。彼女は唯一の女性上位入賞者で、職業学校からの決勝進出も大会史上初だった。
一方、ネットユーザーからは代理試験や不正の疑惑が提起され、再採点の請願が出されていた。予選は48時間のオンラインオープンブック形式で、資料やプログラムの使用は可能だが、他者との議論や外部からの援助は禁じられていた。ただし、監視がなかったため、不正が発覚しにくい状況だったとされる。
組織委員会の発表により疑惑が事実と判明すると、ネットユーザーは「天才少女の没落」、「教師が生徒の未来を台無しにした」などと惜しむ声を上げている。