東京都青梅市と福生市の公園で、接触するだけで皮膚が剥離する猛毒キノコ「カエンタケ」が相次いで確認された。
5日、東京都健康安全研究センターの発表によると、カエンタケは鮮やかな赤色からオレンジ色を呈し、棒状の形態をしているという。極めて強い毒性を持ち、触れただけでも皮膚に炎症を引き起こす。摂取した場合は発熱や下痢などの症状を呈し、重症化すると脳神経障害により死亡する可能性があるとされる。
このキノコは先月初旬から青梅の森付近の英山公園で複数個体が発見された。いずれも遊歩道脇のカシの木の根元で確認され、住民からの通報を受けた青梅市職員が撤去作業を実施。市は現場周辺に警告看板を設置した。
また、同時期に福生市の武蔵野タニシ公園においてもカエンタケの群生が確認され、すでに除去されている。
健康安全研究センターの担当者は「特徴的な外観を持つカエンタケの発見は容易だが、特に幼児や児童が接触することのないよう、細心の注意が必要」と警告している。