中国のインフルエンサー、節約と健康を訴え豚用飼料を試食し物議
中国で280万人のフォロワーを抱える女性インフルエンサー「孔幽芬(コン・ユウフン)」が、豚用飼料の試食動画を投稿し、波紋を広げている。
新京報の報道によると、コン氏は「1食あたり豚用飼料100グラムを摂取すれば、1日の食費が3元(約58円)で済む」として、極端な節約法を提案した。
購入した豚用飼料1袋は100元(約2,000円)で、「袋を開けた際にはミルク入りオートミールのような香りがした」という。動画では、飼料の原材料として大豆、落花生、ゴマ、トウモロコシ、小麦などの穀物類とビタミン類が含まれていることを紹介した。
コン氏は「全て高タンパク、低脂肪の自然食材で、デリバリー食品よりも健康的に思える」と主張。一方で味については「極端に塩辛く、酸味も感じられる」と否定的な感想を述べた。
さらに「豚用飼料と水だけで健康を維持できるか検証するため、1週間の飼料生活を実践する」と宣言。これに対し、飼料メーカー側は「人体に有害性はないものの、人間用に製造していないため消化に支障をきたす恐れがある」と注意を喚起した。
この投稿は中国SNSの微博(ウェイボー)で700万回以上再生され、ネットユーザーからは「再生数稼ぎのための危険行為だ」「子どもへの悪影響が懸念される」といった批判が相次いだ。
騒動の拡大を受け、コン氏は問題の動画を削除し、アカウントも停止した。