有名医大を卒業した医師は、患者の診療や治療をより良く行えるのだろうか?
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部の研究チームは、「有名医大出身の医師の方が患者をより良く治療できるのか」という問いについて調査を行った。
研究チームは、アメリカ時事週刊誌「USニューズ・アンド・ワールド・レポート」が発表する医大ランキングと、その卒業生である医師の実績を分析した。
65歳以上の高齢者医療保障受給者100万人のデータを抽出し、治療に携わった3万人以上の医師を研究対象とした。また、救急で来院し一般内科医の治療を受けた患者のケースのみを収集した。
研究チームは、治療後30日以内の患者の死亡率、30日以内の再入院率、治療に要した保険給付額を調査した。これは不要または非効率的な診療が行われていないかを確認するためだった。
その結果、医師の出身医大が患者の治療結果に、ほとんど影響を与えないことが判明した。医大ランキング上位10校と50位以下を比較分析したところ、30日以内の死亡率に差は見られなかった。
再入院率と治療費は上位10校を卒業した医師がわずかに低かったが、その差はごくわずかだった。30日以内の再入院率は、上位10校出身の医師が15.7%、50位以下出身の医師が16.1%で、治療に請求された保険給付額は上位10校出身の医師が1029ドル(約15万8,000円)、50位以下が1066ドル(約16万4,000円)だった。
一方、韓国では医学部の人気が高まる傾向が見られる。医学部の定員増加は今年の推薦入試結果にも影響を及ぼした。
先月27日(現地時間)、某予備校が2025年度大学入試の推薦入試の分析結果を発表した。内申書は相対評価で、1段階は100人中4位まで、2段階は11位までとなっている。学生1人が推薦入試で出願できる回数は最大6回だ。
そんな中、全国の高校で医学・薬学系への出願件数が急増した。
注目すべきは、内申書の2~3段階の学生も多数医学系に出願したことだ。
某予備校の代表は「理系2段階、3段階上位の学生が医学・薬学系に集中している」とし、「以前は1段階の学生のみが医学・薬学系に出願していたが、今では2~3段階の学生も出願範囲に含まれるようになった」と説明した。
医学部定員が大幅に増加する中、地域枠選抜が拡大された地方の推薦入試出願件数も大きく増加した。地方の高校1校あたりの医学・薬学系への平均出願件数は29.2件で、前年度の16.5件から大幅に増加した。
特に忠清北道(チュンチョンブク道)と忠清南道(チュンチョンナム道)が目立った。この地域の高校の医学部出願件数は1校あたり平均6.0件から26.4件へと4倍以上増加した。
しかし、現役医師の一部は依然として政府の医学部増員の方針に反対している。