中国当局は連日、国営メディアの人民日報を通じて、今年の経済成長率目標である「5%前後」の達成が可能だと強調している。
中国共産党の機関紙である人民日報は、12日付の1面に「5%前後の目標達成への自信が高まっている」という見出しの論評を掲載した。論評では、習近平国家主席が4日から6日にかけての湖北省を視察した際に「今年も残り2か月を切った。経済業務をより一層確実に遂行し、年間の経済・社会発展目標の達成に向けて全力を尽くすべきだ」と述べたことを引用し、「データを見る限り、自信は底を固め、景気は回復基調にある」と強調した。さらに、10月の製造業購買担当者指数(PMI)や生産・経営活動の期待指数、不動産取引量などの経済指標を列挙し、「自信は空から降ってくるものではなく、実際の行動を通じて培われ、奮闘の中で育つものだ」と述べた。
また、人民日報は前日の1面にも「困難を直視しつつ、さらなる自信を深めるべき」という見出しの論評を掲載し、「多くの人々が困難を認識しながらも、有利な条件や要因を見出している」と指摘した。続けて「経済が『底打ち』から『底固め』を経て『回復』へと向かう軌跡がますます明確になっている」とし、「依然として『5%前後』の予想目標圏内にある」と強調した。