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2024年11月15日金曜日
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「アルゼンチンのトランプ」米トランプ次期大統領との関係強化で経済危機打開へ

政治理念と言動がドナルド・トランプ米次期大統領に似ていることから「アルゼンチンのトランプ」という異名を持つアルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領が、トランプ次期大統領との接触を積極的に増やしている。「親米」外交戦略の強化により、経済危機の打開を図るか注目されている。

12日(現地時間)、アルゼンチンのマヌエル・アドルニ大統領報道官はX(旧ツイッター)を通じて「本日、ミレイ大統領はトランプ次期大統領と電話会談を行った」と述べ、「トランプ次期大統領はミレイ大統領に『あなたは私が最も好きな大統領だ』と語った」と明かした。

現地紙のラ・ナシオンによると、アルゼンチン大統領府は「両者の通話は10分間続いた」とし、「最近まで駐米大使を務めたヘラルド・ウェルテン新外相が通話に同席した」と報じた。

さらに、ミレイ大統領は今週、トランプ次期大統領との会談のためフロリダ州パームビーチのマー・ア・ラゴへ向かう。マール・ア・ラゴはトランプ次期大統領の現在の居住地だ。

ミレイ大統領は14日から16日にかけて、同地で開催される米保守政治活動協議会(CPAC)で演説を行う予定だ。ストレートな物言いと自由主義的傾向から国際社会で「トランプに似た政治指導者」の一人と目され、トランプ次期大統領との接触を通じて、戦略的連携を深められると期待しているようだ。

これはマウリシオ・マクリ前政権が、経済危機の中で第1次トランプ政権との関係強化を、外交の最優先事項としたことと重なる。

マクリ前大統領は二国間首脳会談や、多国間外交の場でトランプ次期大統領との親密さを積極的に示し、対ベネズエラ制裁や市場寄りの姿勢、反移民政策を率先して、支持するなど友好関係を維持した。

トランプ次期大統領も2018年に「マクリ大統領の指導力を信頼し、現在の経済的課題に対処するための国際通貨基金(IMF)との約束を信じる」と述べ、アルゼンチンとIMF間の緊急融資交渉の開始を後押しした。

現地紙のクラリンは、「トランプに対するミレイ政権の目標には、IMFを考慮した部分もあるだろう」とし、「IMFがアルゼンチンにより、有利な条件で債務を調整する可能性」に期待できると分析した。

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