中国は11月8日から韓国人に対して、ビザなしで入国が可能な「ビザ免除」措置を実施した。
韓国パスポートの所持者は、15日間以内の観光やビジネス目的の場合、ビザ無しで中国への入国が可能となった。しかし、この措置後、早くも入国拒否の事例が発生した。
19日、文化日報(韓国の夕刊紙)の独自報道によると、韓国人のA氏が中国入国を試みたが拒否されたという。理由は「入国目的が不明確」と伝えられている。
A氏は観光目的での入国を主張したが、中国当局は別の意図があると判断したとみられる。
A氏は過去にYouTubeなどで中国の政治体制を批判したことがあり、中国当局はこの事実を確認し、入国を拒否したものと推測される。
在中韓国大使館はこの件に関して、特別な苦情は受けていないと明らかにした。また、入国許可は当該国の主権に属する事項であり、対応の余地がないとの見解を示した。
中国は体制批判者や政治的、宗教的理由で入国を試みる者に対して入国を拒否するケースがある。
大使館はビザ免除入国の際には、入国目的と滞在計画を明確に説明するよう勧告した。また、宿泊先や知人の連絡先なども準備し、入国後は宿泊手続きを適切に行うよう注意を促した。
この措置は来年末まで継続され、韓中間の交流が活発化すると予想されるが、ビザ免除入国が可能でも入国拒否のリスクは常に存在する。