勤務中に居眠りした社員を解雇
勤務中に1時間ほど眠ったことを理由に解雇された社員のエピソードが報じられた。社員が不当解雇だとして会社を訴えた結果、裁判所は会社に対し約750万円の賠償金を支払うよう命じた。
先月19日(現地時間)、台湾メディア「ETtoday」は、とある中国の会社が社員を解雇した結果、35万人民元(約750万円)の賠償金を支払うことになったと報道した。
報道によると、中国江蘇省泰興出身の男性、張氏は、勤務中に1時間ほど眠ったことを理由に解雇された。張氏は会社のチーム長を務めており、この出来事が起こる前日も深夜まで働いていたという。そのため、翌日の出勤時に疲労が原因で1時間ほど居眠りをしたとされている。
裁判所、会社に750万円の賠償金命令
1時間後、張氏は人事部から「勤務中に眠る行為は会社の規則に違反するため、書類に署名するように」というメッセージを受け取った。
張氏は20年間会社に勤務し、優れた業績により何度も給与の昇給と昇進を果たしていた。しかし、会社は今回の行動が懲戒に値すると判断した。
これに対し、張氏は不当解雇で会社を訴え、裁判所は張氏の主張を認めた。裁判所は「張氏の行動は会社に重大な損失や悪影響を与えたものではない」とし、「その行動は動機、頻度、結果、影響、損失などが散発的であり、客観的な調査が行われていなかった」と指摘した。
現地裁判所は判決を下し、会社が張氏に対し約750万円の賠償金を支払うよう命じた。