ロシア軍が西部クルスクでウクライナ軍所属のイギリス人を捕虜にしたと発表した。
ロシア官営のタス通信などによると、24日(現地時間)ロシア軍筋は「イギリス出身の傭兵がクルスク地域で捕虜となった」と述べ、その人物が自身の名を「ジェームズ・スコット・リース・アンダーソン」と明かしたとのことだが、この情報の真偽はまだ確認されていない。
しかし、ウクライナ軍所属のイギリス国籍の男性が実際に捕らえられたとすれば、これは昨年8月にロシア本土のクルスク一部を奇襲占領した際、海外出身の国際義勇軍も動員された可能性を示唆している。
また、テレグラムの軍事関連アカウントで、捕虜とみられる男性の尋問映像が公開された。タス通信によると、この男性は2019年から2023年までイギリス軍に所属し、その後ウクライナ軍の傭兵として参加したという。
今回のイギリス人傭兵捕虜の報道は、19日以降、米英両国がウクライナに長距離ミサイルによるロシア本土の攻撃を許可し、戦況が急変する中で発表された。一部の軍事メディアは20日、ウクライナ軍が英国製の長距離ミサイル「ストームシャドウ」でクルスクを攻撃し、北朝鮮軍500人やロシア軍数十人が死亡したと発表しているが、これに対しロシアは21日、新型弾道ミサイルを発射し、さらなる報復を示唆している。