米国の3大百貨店チェーンの一つであるコールズ(Kohl’s)が、業績不振を挽回するためウォルマート出身の幹部を招聘した。
25日(現地時間)米CNNによると、コールズはこの日、トム・キングスベリーCEOが来年1月15日付で退任し、家庭用クラフト用品小売業者マイケルズのCEOであるアシュリー・ブキャナン氏がその後任に就くと発表した。
コールズ取締役会議長マイケル・ベンダー氏は「キングスベリー氏は2022年に臨時CEOに就任後、2025年5月まで常勤CEOを務めることで合意した」と述べた。キングスベリー氏は前任者のミシェル・ガスがリーバイスのCEOに転身した際にコールズのCEOに就任した。キングスベリー氏は退任までの間、後任の顧問およびコールズ取締役会メンバーとして活動する予定だ。
次期CEOに内定したブキャナン氏は、2020年から現在までマイケルズを率いており、13年間ウォルマートおよびウォルマート傘下のサムズクラブで幹部を務めた経歴がある。ウォルマートの米国eコマース部門では最高マーチャンダイジング責任者および最高執行責任者として手腕を発揮した。
コールズは近年、他の百貨店同様に新型コロナウイルスの影響から、いまだ完全な回復には至っていない。昨年末の年末商戦では、記録的なインフレの影響による消費者の支出抑制で売上が減少した。2022年にはオンライン事業の分社化や不動産売却、非公開化を求める物言う株主との対立も発生した。
コールズは26日に第3四半期決算を発表する予定だが、この日の株価は時間外取引で5%下落した。年初来の株価下落率は34%に達している。