「高い変動性よりも資産保全を重視するなら、このような種類(ビットコイン)の資産は避けるべきだ」
2008年の世界金融危機を予言した「ドクター・ドゥーム」こと米ニューヨーク大学、ヌリエル・ルビーニ教授が、仮想通貨投資に慎重な姿勢を示した。アメリカ現地メディアとのインタビューでルビーニ教授は28日、「ビットコインは極めて変動が大きい」と述べた。彼は以前、ビットコインを「すべてのバブルの母」(the mother of all bubbles)と称したことでも知られている。
現在、ビットコインは9万5,000ドル(約1,426万円)台で取引されている。仮想通貨情報サイトのコインマーケットキャップによると、29日午前8時32分の時点で、ビットコイン価格は24時間前に比べて0.01%安の9万5,924ドル(約1,440万円)を記録した。
ルビーニ教授はまた、ドナルド・トランプ次期大統領の関税賦課や移民規制などの政策がインフレを加速させ、米長期国債利回りをさらに押し上げる可能性があると予測している。
彼は「これまでのインフレショックはすべて、長期債利回りがさらに上昇することを示唆している」とし、「インフレが加速する中では、ポートフォリオの株式部分と債券部分の両方で損失を被ることになる」と指摘した。
さらに、「インフレ率が高い時期に効果的な代替策が必要だ」とし、米国債長期と短期の利回り差が拡大する際に利益を得る「スティープナー」(curve steepener)投資を推奨した。