ニューヨーク・ヤンキースを相手にワールドシリーズを制し、世界一に輝いたロサンゼルス・ドジャースが、最強の先発ローテーション形成に向け補強に力を入れている。
1日(日本時間)ドジャースは「サウスポーのブレイク・スネル投手(31)と5年総額で1億8,200万ドル(約273億円)の契約に合意した」と発表した。
「AP通信」は「契約の内訳は契約金が5,200万ドル(約78億円)、年俸は2,600万ドル(約39億円)だが、半額の1,300万ドル(約19億5,000万円)は大谷らと同様の後払い方式となり、5年間で総額6500万ドル(約97億5000万円)が後払いとなる」と伝えた。
来季は大谷翔平が再び二刀流に挑戦し、投手復帰するほか、ゴンソリン、メイも先発ローテーションに復帰する。
これにより、山本由伸、グラスノーを含め、充実した先発ラインナップが完成する。
2018年レイズ時代、2023年パドレス時代に、2度のサイ・ヤング賞を受賞したスネルは、今季、総額6,200万ドル(約93億円)の2年契約でサンフランシスコ・ジャイアンツに加入したが、シーズン終了後に来季の契約を破棄できるオプトアウト条項を契約に含んでいた。
昨オフのFA市場でスネルは総額2億ドル(約300億円)規模の契約を望んでいたが、大谷翔平と山本由伸の両日本人選手に各球団の視線は集中してた。
今季、大谷と山本を獲得し、世界一に輝いたドジャースは、来季、連覇に向けてスネルを獲得した。
事実上のFA再挑戦となるスネルも結果的にドジャースとの大型契約に成功した。
スポーツチャンネル「ESPN」は「スネルは、MLBの左腕投手の中では引退したデビッド・プライス(7年総額・2億1,700万ドル)、ドジャースからFAとなったクレイトン・カーショー(7年2億1,500万ドル)に次ぎ、左腕投手として史上3番目の規模の大型契約を結んだ」と報じた。
一方、スネルの能力や実績に疑いはないものの、130イニング以上を投げたシーズンがサイ・ヤング賞を獲得した2018年、2023年のわずか2度のみと、スタミナと体力には不安がある。
今季のスネルはシーズン序盤は精彩を欠き、故障者リストにも登録されるなど、活躍できなかった。
しかし、後半戦に入ってからは12試合で5勝、防御率1.45の活躍を見せ、評価を高めた。
スネルの今季通算成績は20試合で5勝3敗、防御率3.12だった。