ゴミ箱の領収書を漁り、妻の外出を監視していた夫の行動が明らかになった。
9日放送のYTNラジオ『チョ・インソプ弁護士の相談所』では、過度な疑念を抱く夫との離婚を望む妻Aさんの事例が紹介された。
Aさんは「ボランティア活動のサークルで出会った夫と、1年間の交際を経て結婚した。夫は感情の起伏が少なく、私の気持ちをよく理解してくれるため、喧嘩もなく、良い関係だと思っていた」と話した。
一方、「ある日、化粧台の下のゴミ箱の中が不自然に変わっていた。数日前に捨てたばかりの新しい化粧品のケースが、まるで今開けたばかりのように目立つ状態で置かれていた」と状況を説明した。
続けて、「最初は気にしなかったが、2週間後に再びゴミ箱の中身が変わっていることに気づき、疑念を抱いたAさんは「念のため、ゴミ箱から領収書を取り出して机の上に置いたまま寝た」とし、「朝起きると、机の上に置いていた領収書が消えていた。その日から家中のゴミ箱を確認し始めたところ、私のすべての決済領収書がなくなっており、ゴミ箱を漁った形跡が見られた」と語った。
その後Aさんは、「夫を問い詰めると、ゴミ箱から領収書を探し出して、外出先を確認していたと白状した。夫の二面性を知り、背筋が凍る思いをした。このような状況ではもう一緒に暮らせないと思っているが、どうすれば良いか」と相談した。
この事例を聞いたイ・チェウォン弁護士は「妻の外出を確認するためにゴミ箱を漁り、領収書をチェックする行為は異例だが、それだけでは離婚の法的根拠としては不十分だ」と述べた。
また、「過度の疑念が離婚理由として認められるのは、配偶者が精神疾患を患い、治療の見込みがない場合や、その行動によって家族全員が深刻な苦痛を受けている場合に限られる可能性がある」と補足した。