体重を減量した後、変わった姿が原因で友人たちから孤立したという20代女性の体験談が話題となっている。
5年で134kgから77kg
10日、英紙「ザ・サン」などの報道によると、TikTokインフルエンサーのナタリアは2019年から2024年にかけて約76kgの減量に成功。2019年時点での134kgから現在は57kgまで体重を落とした。
体型の変化はナタリアの人間関係にも影響を及ぼしたという。彼女は「体重を減らした後、親しい友人たちが突然私を誘わなくなった」と話す。その理由を尋ねたところ、友人たちは「ジムにいると思ったから」と答えたという。
彼女は「当初、友人たちの冷たい態度に寂しさを感じたが、私を応援してくれない人々と付き合い続ける必要はない」と決意し、状況を前向きに受け入れた。「彼らが本当の友人でなかったことが分かっただけ。むしろジムにいる方が自分らしくいられる」と語っている。
彼女は胃を切除する手術を受けた後、2年間の努力の末に134kgから76kgへと減量し、現在は57kgにまで体重を落としたという。
胃切除手術の効果と注意点
ナタリアが受けた手術は、胃をバナナ型に切除し容量を20〜25%に減らす手術で、食欲をコントロールするホルモンの分泌を抑え、体重減少を助ける方法として知られている。手術の効果は約5年間持続するとされ、他の肥満代謝手術と比べて消化器官の解剖学的変形が少ない点が特徴だ。そのため、手術後も内視鏡検査を受けることができ、日本でも有用性が高いとされる。さらに、体重減量だけでなく、糖尿病や高血圧、高脂血症といった肥満関連疾患の改善効果も期待されている。
しかし、手術後に高カロリーの食事を続けると減量効果が薄れる可能性がある。長期的には胃食道逆流症のリスクが高まる副作用も報告されている。そのため、手術後の管理としてはタンパク質中心の食事に切り替え、適応段階を経て少しずつ体を慣らしていく必要がある。また、十分な水分摂取と定期的な運動が、減量効果を持続させる鍵となる。さらに、心理的変化や栄養不足に備え、定期的な検査や心理カウンセリングを受けることが推奨される。何より、ビタミンやミネラルの補充を通じて栄養状態を最適化することが重要だ。
ダンピング症候群への対策
手術の影響で正常な消化過程を経ない食物が一度に小腸に流入する「ダンピング症候群」のリスクもある。この症状では吐き気や嘔吐、下痢、腹部膨満感といった消化器系の問題に加え、急な心拍数の増加が見られることもある。
この副作用を防ぐためには、炭水化物中心の食事を避け、タンパク質が豊富な食品を摂取することが推奨される。また、食後に横向きに寝たり、45度の角度で体を休めることが症状緩和に効果的だと言われている。