ウォール街にてチャート分析で有名なある専門家がビットコインの短期調整の可能性を指摘したことで、市場の緊張感が高まっている。
フェアリード・ストラテジーの創設者ケイティ・ストックトン氏が、ビットコインの重要支持線の崩壊可能性を言及し、さらなる下落を警告した。
10日(現地時間)「ビジネス・インサイダー」によると、ストックトン氏は「ビットコインが史上最高値を記録した後、10万ドル(約1,529万円)を安定的に維持できていない。これは市場がビットコインを確実に信頼していないというシグナルだ」と主張した。
ストックトン氏は顧客向けの書簡で、ビットコインが短期的に主要支持線を維持できない場合、下落はさらに加速する可能性があると警告した。
彼女はビットコインの最初の支持線を9万7,233ドル(約1,487万円)と設定した。この水準が割れれば8万5,342ドル(約1,305万円)まで下落する可能性が高いと予測した。これは現在の水準から約13%以上の追加下落を示唆している。ビットコインの価格は11日(日本時間)午後7時50分時点で9万8,296ドル(約1,503万円)を記録した。
ストックトン氏は暗号通貨市場の短期的な勢いが弱まっていると指摘し、ビットコインが上昇ラリーを再開する前に数週間の調整局面を経る可能性が高いと予測した。
今回の分析は、ビットコイン市場の変動性に慣れている投資家にも少なからぬ衝撃を与えている。
ビットコインは最近数ヶ月間、力強い上昇を続けており、史上最高値の更新により追加上昇への期待が高まっていた。
しかし、10万ドル(約1,529万円)以上という心理的抵抗線の突破に失敗したことで、市場の不確実性が拡大している。
ストックトン氏はビットコインの短期調整の可能性を警告しつつも、長期的には楽観的な見通しを維持している。
彼女は「ビットコインの中長期指標は依然として強気を示している。短期調整の後、強気相場に回帰する可能性が高い」と説明した。
これは、ビットコインが短期的に下落しても、長期的には技術的指標と市場の信頼を基に更なる上昇を続ける可能性があることを示唆している。