ユン・ソンニョル大統領が「レームダック(lame duck)」ではなく「デッドダック(dead duck・レームダックよりも深刻な権力空白状態を指す)」の状態にあるとの海外メディアの指摘が出た。
13日、英国の日刊ガーディアンは「韓国の戒厳令騒動に関する見解:民主主義の灯台には新たな指導力が必要」という見出しの社説で「韓国には新たな指導力が必要だ」と主張した。
同紙は「先週、韓国大統領による異常かつ恐ろしい短期間の戒厳令布告の試みが依然として大きな混乱を引き起こしている」とし、「この危機は貧困と荒廃から抜け出し、世界の貿易・投資・技術の流れの中心となっただけでなく、アジアでは稀な民主主義の成功例となった国を汚している」と批判した。
ガーディアンは、与党「国民の力」の議員らが先週、ユン大統領の弾劾表決に不参加だったことについて「国家と国民の利益よりも党の利益を優先することは間違いであり、容易には許されない」とし、「『国民の力』の議員たちが本当に政治生命を維持したいのであれば、今週末の2回目の投票で弾劾を支持すべきだ」と促した。
さらに、ユン大統領について「レームダックではなくデッドダックだ。必要なのは『退陣ロードマップ』ではなく、即時の選挙だ」と強調した。
他の海外メディアも同日、ユン大統領の国民向け談話を重要視し、迅速に報じるなど弾劾をめぐる政局への関心を示し続けた。
米国の日刊紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「挑戦的な演説で、韓国大統領が戒厳令を正当化」という見出しの記事をホームページのメイン記事として掲載し、「ユン大統領が野党の弾劾推進、与党の退陣要求にもかかわらず『最後まで戦う』と断言した」と伝えた。
米国の日刊紙ワシントン・ポスト(WP)は「ユン大統領が先週の戒厳令布告という衝撃的な決定を激高して擁護し、辞任しない意向を示唆した」とし、「彼に対する2回目の弾劾の試みが勢いを増している」と報じた。