与党「国民の力」所属の国会議員の中から、7人の議員がユン大統領の弾劾案に賛成票を投じる見込みとなり、賛成票を投じる議員が追加で1人でも登場すれば、大統領の弾劾案は可決となる。
12日「国民の力」のハン・ドンフン代表は弾劾案に賛成の立場を公式に明らかにした。
ハン代表はこの日、国会で「弾劾により大統領の職務執行を停止することが現在できる唯一の解決策だ」と述べ、「党の方針としても弾劾に賛成すべきだ」と発言した。
ハン代表が党の方針を弾劾賛成に転換するよう声をあげる中、親ハン・ドンフン派の議員と中立派の立場の議員を中心に、賛成の立場を表明する議員が増えている。
ハン代表の発言を受け、親ハン派のチン・ジョンオ議員、ハン・ジア議員は弾劾案に賛成票を投じる意向を示した。
さらに、親ハン派のチョ・ギョンテ議員やユン大統領と距離を置くキム・ジェソプ議員、キム・サンウク議員もすでに賛成の立場を表明している。
前回の投票ではアン・チョルス議員とキム・イェジ議員が賛成票を投じた。
現時点で7人の議員がすでに賛成の立場を示しており、あと1人でも賛成票を投じる議員が登場すれば、2度目の弾劾案は14日の本会議で可決される可能性が高い。
ユン大統領が12日に発表した国民向け談話の中で「弾劾であれ捜査であれ、堂々と立ち向かう」と語ったことで、可決に向けた動きがさらに加速していると指摘されている。
与党内で20人程度とみられる親ハン派議員、ユン大統領と距離を置く議員たちだけでなく、親ユン派の議員も賛成を投じる可能性があるとの見方も出ている。
前回の投票で一部を除いたほぼすべての「国民の力」の議員が退場して投票を棄権しているため、2度目の投票には参加すべきだという世論も高まり、弾劾の賛否にかかわらず投票には参加すべきだとする「国民の力」の議員は増えている。
ただし、弾劾案に対する「反対」という党の基本方針が変わるかどうかは不透明だ。
親ハン派のクォン・ソンドン院内代表は「現時点では弾劾反対が党の方針だ」とし、「一度決まった党の方針を院内代表が勝手に変更したり、異なる方針を打ち出したりすることはできない。党内で3分の2以上が賛成しなければ党の方針を変更することはできない」と述べた。
党の方針変更には、在籍議員の3分の2以上、72名の同意が必要だ。
ハン代表はこの日の議員総会でユン大統領の談話内容を批判し、「大統領の除名または党員資格剥奪のための緊急倫理委員会の招集を指示した」と述べた。