14日(現地時間)ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアが西部クルスク州に北朝鮮軍兵士の大量投入を始めたと明らかにした。
海外メディアによると、ゼレンスキー大統領はこの日の定例演説で「越境攻撃を行っているクルスク州から我々の軍を排除するため、ロシアは相当な人数の北朝鮮軍兵士の動員を開始した」と述べた。
そして「ロシアは北朝鮮軍の部隊や兵士を自国軍に組み込み、クルスク州の作戦に投入している。現時点ではクルスク州内の作戦にのみ北朝鮮軍兵士が配置されているようだ」と付け加えた。
ゼレンスキー大統領は北朝鮮軍兵士の作戦動員は、まもなく3年をむかえるウクライナ侵攻において新たな局面を形成すると指摘し、「我々は北朝鮮軍を含むあらゆる脅威に立ち向かっていく」と主張した。
ウクライナの現地メディアも、ウクライナ国家安全保障国防会議の傘下にある「偽情報対策センター」のコバレンコ所長の話として、北朝鮮軍兵士がクルスク州でロシアの軍服を着用し、戦闘に参加していると伝えた。
ゼレンスキー大統領は、18日にはベルギーの首都ブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構のルッテ事務総長が主催する会合に参加する。
会合にはイギリス、ドイツ、フランス、イタリアのほか、欧州連合の次の議長国であるポーランドの首脳が出席する予定で、ゼレンスキー大統領はこの場でウクライナへの支援強化を訴える予定だ。
一方、クルスク州には北朝鮮軍兵士1万1,000人以上が配置されているとされるが、ウクライナが北朝鮮軍の作戦への参加を確認したのは今回が初めてだ。