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2024年12月18日水曜日
ホームニュースロシア軍の化学兵器部門の責任者が爆発によりモスクワで死亡、ウクライナの関与が濃厚

ロシア軍の化学兵器部門の責任者が爆発によりモスクワで死亡、ウクライナの関与が濃厚

17日(現地時間)ロシア軍の放射線・化学・生物学防護部隊を率いるイーゴリ・キリロフ中将(54歳)が、首都モスクワで発生した爆発により死亡した。

「AFP通信」によると、この日、大統領府・クレムリンから南東約7キロに位置するリャザンスキー大通りのアパート前で、電動キックボードに仕掛けられていた爆弾が爆発し、キリロフ中将とその補佐官が死亡したという。

16日、ウクライナ保安局は「ウクライナ軍に化学兵器の使用を命じた」と話し、ウクライナの刑法に基づき、キリロフ中将を戦争犯罪の容疑者に指定した。

「2022年2月以降、ロシアによる化学兵器使用事例は4,800件以上にのぼる」と主張している。

そして、爆発後に事件に関連して保安局の関係者は「キリロフは戦争犯罪人であり、この作戦は正当な結果だ」と語った。

「AFP通信」は、キリロフ中将はウクライナ侵攻が始まって以来、ウクライナ側の暗殺により死亡した「最高位の犠牲者」だと報じた。

ロシア当局はこの事件を「テロ事件」と断定し、捜査に乗り出した。

キリロフ中将は2017年からロシア軍の化学兵器部門の責任者を務めてきた。

10月にはウクライナで化学兵器を使用した容疑で、イギリスから制裁を受けていた。

米英両国は、ロシアが化学兵器禁止条約に違反し、ウクライナ軍に対して窒息剤や暴動鎮圧剤となる化学兵器「クロロピクリン」で攻撃したと非難している。

なお、ロシアはこれを否定している。

一方、キリロフ中将は記者会見などを通じ、ウクライナと西側諸国がウクライナ全土で、禁止化学物質を開発する研究所を秘密裏に運営していると批判してきた。

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