イギリス王室のヨーク公アンドルー王子と親しい関係を築いてきたスパイ行為が疑われる中国人実業家について、中国政府は「ばかげた話だ」と反論した。
17日(現地時間)「AFP通信」によると、同日、中国外交部の林剣副報道局長は「中国が行ったとされるスパイ行為に対する批判にはまったく根拠がない」と述べた。
さらに「中英関係の発展は両国共通の利益であり、グローバル経済の成長を促進し、グローバルな課題に対応する上でも重要だ」とし、「イギリスが中国との協力関係を通じて、多くのポジティブな実績を積み重ね、両国がWin-Winの関係となれるよう期待する」と強調した。
先週末、イギリスメディアは、中国政府のためのスパイ行為が疑われている楊騰波(50)とアンドルー王子との親密な関係をこぞって報じた。
中国出身の実業家である楊氏は両国を往来しながら、アンドルー王子をはじめとしてイギリスでの人脈を築いてきたが、2021年から入国を制限され、昨年3月には当時の保守党政権がイギリス国外への追放を決定し、北京発ロンドン行きの機内で追放命令を受け、イギリス政府を相手取って訴訟を起こした。
しかし、彼は12日の裁判で敗訴した。
楊氏は16日に発表した声明の中で、過失も違法行為もなかったとし、「変化する国際政治情勢の犠牲者となった」と主張した。
そして、裁判所の判決を不服として控訴したことを明らかにした。