MLB通算最多の盗塁記録を持つリッキー・ヘンダーソンが死去した。
22日午前(日本時間)「AP通信」などによると、ヘンダーソンはカリフォルニア州オークランド近郊の病院に入院していたが、肺炎で亡くなったという。享年65歳だった。
1958年のクリスマスにイリノイ州シカゴで生まれたヘンダーソンは、1979年にオークランド・アスレチックスでプロデビューした。
ニューヨーク・ヤンキース、ニューヨーク・メッツ、シアトル・マリナーズ、ロサンゼルス・ドジャースなど、2003年までMLBの複数のチームを渡り歩き、2003~2005年には独立リーグでもプレーした。
ヘンダーソンは12度の盗塁王や1990年にア・リーグのMVPに輝いたのを筆頭に、オールスターゲームに10回選出、ワールドシリーズを2度制覇するなど、輝かしい記録を残した。
ヘンダーソンは1993年に福本豊(当時・阪急)の世界記録を更新した後、現役生活25年間でMLB史上最多の1406盗塁を記録したが、これは現在も破られていない大記録である。
特に、1980年、1982年、1983年と3度のシーズン100盗塁を達成した。
MLBでヘンダーソン以外にシーズン100盗塁、そして、通算1000盗塁を記録した選手はおらず、その偉業は群を抜いている。
また、ヘンダーソンは「MLB史上最高の1番打者」と呼ばれ、81本の先頭打者ホームランを放った。
通算成績は打率2割7分9厘、3055安打、297本塁打、1115打点を記録し、2009年には野球殿堂入りも果たしている。