韓国の歌手Crush（クラッシュ）がYouTubeチャンネル「GQコリア」に出演し、腰椎ヘルニア手術を告白した。
毎年、多くの脊椎疾患患者が手術を受けている。国民健康保険公団の「主要手術統計年報」によると、2022年に韓国内で実施された脊椎手術の件数は約20万4,000件に達した。しかし、手術が必ずしも完全な回復を保証するわけではない。手術による病変の除去は、周囲の組織を切開するため、身体機能が回復するまで時間がかかり、副作用が伴うことも少なくない。
自生漢方病院のホン・スンソン院長は16日、「漢方治療は脊椎手術失敗症候群（FBSS）患者の症状緩和を早め、早期の社会復帰を助ける点で大きな意義がある」と述べた。ただし、「病院で治療を成功させても、不健康な生活習慣を続けると再発のリスクが高まるため、日常的な運動や健康管理を怠らないことが重要だ」と強調した。
実際、人気歌手のCrushはYouTubeチャンネル「GQコリア」で、2023年6月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けたことを告白した。彼は「現在もリハビリを続けている」と語り、「健康でいるには運動が不可欠だと実感した」と述べた。
また、同時期にお笑い芸人イ・ヨンジンのYouTubeチャンネル「ヨンタロ」に出演し、年末コンサートに向けた不安を明かした。Crushは「手術後、回復してリハビリも行ってきたが、コンサートでは身体を大きく動かし、完璧なステージを見せなければならない」とし、「無事に終えられるか心配だ」と語った。
Crushのように、手術後のリハビリで症状が改善したにもかかわらず、日常生活に復帰後に痛みが再発するケースは少なくない。ある調査では、脊椎の手術を受けた患者の10～40％が「脊椎手術失敗症候群（FBSS）」を経験するとされている。さらに、再手術を行っても痛みが再発する確率は50％に達するという（SCI(E)級国際学術誌「痛み研究ジャーナル」より）。
手術後に痛みが続く場合、新たな手術を決断することは簡単ではない。そのため、医療界では非手術的な治療法が代替案として注目されている。その中でも特に漢方統合治療が効果的とされている。
実際、2022年に自生漢方病院脊椎関節研究所がSCI(E)級国際学術誌「臨床医学ジャーナル」に発表した研究によると、脊椎手術失敗症候群患者234名を対象に推拿療法や鍼・薬鍼治療を実施した結果、腰痛の数値評価尺度（NRS）は中等度の5.77から軽度の3.15に減少した。さらに、動作鍼法がFBSS患者に特に効果的であることが確認されている。この治療法は、鍼を刺した状態で患者の動きを誘導することで治療効果を最大化させるものだ。特に、激しい痛みを訴える患者に速やかな痛み緩和を提供する方法として活用されている。
この研究結果は自生漢方病院がSCI(E)級国際学術誌「最新医学研究」に掲載した症例研究によると、3週間の治療後、患者の腰と脚の痛み（NRS）は50から30に減少し、身体的健康スコア（SF-36）は15.0から37.2、精神的健康スコアは21.9から30.1に改善された。また、治療期間中に副作用は一切観察されなかった。脊椎手術後の痛みが続く場合、漢方統合治療は一つの有力な選択肢だと確認された。