インドで生きたヒヨコを飲み込もうとした男性が死亡する事件が発生した。
ヒンドゥスタン・タイムズやインディア・トゥデイなど現地メディアは17日(現地時間)、インド中部チャッティースガル州在住のアナンド・クマール・ヤーダヴ氏(35)が自宅で倒れ、近隣の大学病院に搬送されたが死亡したと報じた。
家族の話によると、アナンド氏は14日に入浴した後、めまいを訴えて気を失ったという。医療チームは死因究明のため解剖を行ったところ、アナンド氏の気道からヒヨコが発見されたという。ヒヨコの体長は20cmに達していた。医療チームは、ヒヨコがアナンド氏の気道と食道を完全に塞いでおり、窒息死に至ったと判断した。
解剖を担当した医師は「今まで1万5,000件以上の解剖を行ってきたが、初めての光景だった」と述べ、「にわかには信じがたい事例」と驚きを隠せなかったという。
この結果を受け、地元住民はアナンド氏が結婚して5年以上が経っても子供ができず悩んでいたことから、この地域で活動する呪術師の助言に従い、迷信的な儀式として生きたヒヨコを飲み込んだのではないかと推測している。
ただし、遺族はアナンド氏が実際に迷信的な儀式を行ったかどうかは不明であり、いつどこでヒヨコを入手したのかも把握していないと証言している。現地の警察は正確な死亡経緯を解明するため捜査に着手した。