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2024年12月27日金曜日
ホームニュースクルスクで殺害された北朝鮮兵士の懐から発見された手紙…そこに記されていた「最後のメッセージ」とは

クルスクで殺害された北朝鮮兵士の懐から発見された手紙…そこに記されていた「最後のメッセージ」とは

ウクライナ軍「クルスクで殺害された北朝鮮軍兵士の懐から手紙を発見」

「懐かしい祖国を離れ、愛する父母の元を離れて、ここロシアの地で誕生日を迎える…」

ロシア・ウクライナ戦争に投入され、命を落とした北朝鮮軍兵士の手紙が公開された。

ウクライナ特殊作戦司令部は24日(現地時間)、ロシアのクルスク地域で殺害された北朝鮮軍兵士の懐から発見された手紙を公開した。手紙はボールペンで書かれ、しわくちゃになっていた。

手紙には、「最も親しい戦友であるソン・ジミョン同志の健康を心より祈り、誕生日のお祝いを申し上げます」と記されており、戦場で共に戦った戦友に誕生日を祝う言葉が綴られていた。

手紙の日付は今月9日で、戦友の誕生日を祝うために書いたものと考えられるが、結局渡せなかったのか、あるいは下書きの段階だったのかもしれない。戦場で命を落とした兵士が、最後に託した思いを伝えることなくその手紙が発見されたことは、兵士たちの切実な思いと戦場の過酷さを象徴している。

特殊作戦司令部は、手紙を所持していた兵士の名前がパスポートに記載された「チョン・ギョンホン」であることも明らかにした。

特殊作戦司令部は「これは押収したノートの項目の一部を解読したものであり、その他の項目も翻訳中で、さらに多くの内容が公開される予定だ」と述べ、今後もさらなる情報が明らかになることを示唆した。また司令部は「友人を祝うためにパーティーを開く代わりに、他国で機関銃を持ち塹壕を掘っているなら、誕生日ケーキのろうそくは、ウクライナ製の5.56ミリ口径の実弾に変わるだろう」と警告した。

現在、ロシアはクルスク地域でウクライナ軍を追い出すための作戦を展開しており、1万1,000人以上の北朝鮮軍兵士がこの地域に派兵されていると見られている。しかし、ウクライナおよび西側の情報機関は、北朝鮮軍の一部が今月から戦闘に投入されるにつれ、死傷者が急増していると報告している。特に、北朝鮮軍兵士は開けた野原での戦闘や殺傷用ドローンに対応できないまま、ロシア軍の「人間の盾」として消耗されているという。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は23日、ソーシャルメディアX(旧:Twitter)に投稿し、「クルスク地域で死亡または負傷した北朝鮮軍の数はすでに3,000人を超えた」と報告した。

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