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2025年01月31日金曜日
ホームライフスタイル「不眠症のリスク」が最大75%も違う!?研究チームが発見した「睡眠の質」を左右する意外な性格特性…目標への情熱が鍵を握る新発見

「不眠症のリスク」が最大75%も違う!?研究チームが発見した「睡眠の質」を左右する意外な性格特性…目標への情熱が鍵を握る新発見

長期的な目標に対する情熱がある人ほど、不眠症に悩みにくいという研究結果が発表された。

引用:Shutterstock*この人物は記事の内容とは一切関係ありません
引用:Shutterstock*この人物は記事の内容とは一切関係ありません

昨年、韓国・盆唐(プンダン)ソウル大学病院神経科のユン・チャンホ教授とキム・ジェリム教授のチームが研究結果を発表した。研究チームは2,500人以上のデータを分析、解明した。

不眠症を放置すると、精神疾患、心臓病、糖尿病、免疫力低下など様々なリスクにさらされる可能性がある。以前は主に睡眠薬が処方されていたが、最近では認知行動療法が推奨されている。これは睡眠を妨げる思考、行動、習慣などを治していく治療法だ。

研究チームは「GRIT(グリット)」という性格特性に注目した。GRITは長期的な目標に対する粘り強さと情熱を意味し、根性、忍耐力、大胆さ、回復力、野心、達成欲、誠実さなどで構成される。GRITの得点が高いほど、挫折に直面しても忍耐強く一貫して目標達成に向けて努力を続けられる傾向が強い。

研究結果によると、回答者全体のGRITの平均点数は3.27点だった。GRITの点数が低い人々の中で不眠症を訴える割合は75%に達した。一方、点数が高い人々の不眠症の割合は9.3%から0%へと大幅に低下した。GRITの点数は不眠症の重症度とも負の相関関係があった。

結論として、GRITの点数が高い人ほど不眠症の発症率と重症度が低いことが明らかになった。点数が1点上昇するごとに、不眠症を訴える確率は60%減少し、睡眠の質が低くなる確率も45%減少した。

ユン・チャンホ教授は「GRITはうつ病など不眠症を引き起こす要因に対して緩衝作用を持ち、プレッシャーやストレスに対する体の対応力を強化することで、不眠症の改善に良い影響を与えると推測される」と述べ、「この研究結果に基づき、不眠症治療の際には患者のGRITを評価し、向上させていく治療を提供する必要がある」と指摘した。

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