「愛は予想外の瞬間に訪れる」という言葉がある。YouTubeで外見コンプレックスを語っていた男性は、この教訓を自らの経験で証明した。
先月31日（現地時間）、オンラインメディア「サニー・スカイズ（SunnySkyz）」は、YouTubeチャンネル「Never Give Up」を運営するスウェーデン人A氏の物語を紹介した。
A氏は2018年1月26日、「Being ugly : My Experience（醜さ 私の経験）」というタイトルで初の動画を投稿した。23分にわたるこの動画で、彼は椅子に座り、自分の外見に対する不満を率直に語った。自身の体や顔の気に入らないすべての部分を次々と挙げ、外見のせいでどれほどひどい扱いを受け、長い間孤独と戦わなければならなかったか、そして外見が人生や恋愛においてどれほど障害となっているかを赤裸々に語った。
彼は同じ悩みを抱える人々と出会い、経験を共有し、慰め合いたいと願っていた。しかし、彼は自分と同じ思いを持つ人は見つけられなかったものの、予想外の「愛」というかけがえのないものを発見した。
この動画は長期間にわたりネット上で話題となり、多くのコメントが寄せられた。その中でも特に話題になったのが、ジュリアナ・ロミナ（Juliana Romina）という女性のコメントだった。動画の投稿から約4年後の2022年、ジュリアナは「正直に言うと、あなたはとても魅力的だと思います。本当に」とメッセージを残した。短いコメントがきっかけで、二人はオンラインで連絡を取り合うようになり、しばらくしてジュリアナがA氏の住む地域を訪れた。
YouTubeのコメントがきっかけで結婚
その後、二人は恋人関係に発展し、約1年後の2023年9月に結婚して夫婦となった。A氏とジュリアナの結婚式を収めた動画はYouTubeで14万回以上再生され、多くのネットユーザーの注目を集めた。ジュリアナはその後、自身が最初に投稿したコメントに「1年後、私は彼の妻になりました」と返信を添えた。
ジュリアナは「結婚式の直後、彼のチャンネルに自分が最初に残したコメントを思い出しました。YouTubeのアルゴリズムが推薦してくれた男性がとても可愛らしいと思ったのに、まさかその人が自分の夫になるなんて夢にも思いませんでした」と語り、「運命とは本当に不思議なものですね」と付け加えた。
二人の物語はこれで終わらなかった。昨年7月初めに投稿された動画で、二人には娘が生まれ、親になったことを喜びとともに報告した。動画内でA氏は「今日は最近の出来事についてお話ししたいと思います。一番大きなニュースは、私たちがついに子供の性別を知ったことです」と語り、「女の子です。名前はステラ（Stella）です」と明かした。
外見コンプレックスを語る動画から始まり、生涯の伴侶を見つけ家族を築いたA氏の感動的な物語は、最も苦しい時でも予想外の形で希望が見えることがあると教えてくれる。孤独についての告白が、思いがけず感動的なラブストーリーへとつながった奇跡の物語だ。
A氏の近況に対し、ネットユーザーからは「映画のような感動的な展開だ」、「『私はとても醜い』という動画が、『赤ちゃんの性別公開』動画までになるなんて」、「心からおめでとう」、「YouTubeのコメントが結んだ縁とは本当に不思議だ」などの反応を示した。