朝にコーヒーを飲むことが心臓の健康と長寿に良いという研究結果が発表された。欧州の心臓ジャーナルの研究チームが4万人以上の成人データを分析した。研究によると、朝にのみコーヒーを飲む人は、全く飲まない人に比べて早期死亡のリスクが16%低く、心血管疾患による死亡リスクが31%低かった。コーヒーの摂取量は結果に影響を与えなかった。
研究チームは、コーヒーの摂取時間が生体リズムとホルモン分泌に影響を与える可能性があると指摘した。コーヒーに含まれる抗酸化物質が体内の炎症を抑制し、特に朝の摂取でその抗炎症効果がより顕著になる可能性があるという。
コーヒーの摂取を朝に限定したい場合は、質の高い睡眠を十分にとり、昼間のコーヒーを水で薄め、甲状腺機能やビタミンD、鉄分の値を適切に保つことが推奨される。個別のカフェイン摂取に関しては、医療専門家に相談することが重要だ。さらに、コーヒーを頻繁に飲むと心血管疾患のリスクが半減するという。基準は1日3杯だ。
19日に韓国食品コミュニケーションフォーラム（KOFRUM）が発表した内容によると、中国蘇州（そしゅう）大学の公衆衛生学部疫学・生物統計学科のチャオ・フー教授らの研究チームが、UKバイオバンクに登録している約18万人の英国人を追跡調査した。
研究結果によると、1日3杯のコーヒーを飲む人は心血管疾患の複合リスクが48.1%減少した。研究開始時点では参加者に心臓代謝疾患の既往歴はなかった。研究チームは、コーヒー・お茶・カフェインの摂取量が増えるほど新たな心血管疾患の発症リスクが低下する逆相関を確認した。研究チームは「一般的な認識とは異なり、カフェインは健康に有益な可能性がある」と主張している。
2022年に「欧州予防心臓病学雑誌」に掲載された別の研究でも、「カフェインレスコーヒー・レギュラーコーヒー・インスタントコーヒーを1日2～3杯飲むと、心臓病の発症率と死亡率が顕著に低下する」という結果が報告されている。ただし、コーヒーを飲む際は歯の健康に注意が必要だ。喫煙者、頻繁な飲酒やコーヒー摂取者、65歳以上の高齢者、糖尿病患者、インプラント治療を受けた人などは、歯周病のリスクが高くなる可能性があるためだ。コーヒーを飲む場合でも、3～6ヶ月ごとに歯石除去（スケーリング）を受けることが推奨される。
歯石を放置すると、重度の場合、虫歯、歯肉炎、歯周炎などの口腔疾患を引き起こす可能性がある。口腔の炎症は全身の健康にも影響を及ぼす可能性があるため注意が必要だ。特に歯石は歯ブラシや歯間ブラシでは除去が困難なため、専門的な超音波スケーリングによる除去が必要となる。歯石を除去したあとも、食べかすにより歯石は再形成されるため、6ヶ月～1年ごとにスケーリングを受ける必要がある。