エヌビディアの株式を11年間保有した日本人が、自身の利益を公開した。公開した口座には5億円の利益が記録されており、話題を呼んでいる。
2013年に「0.56ドルのエヌビディア」株式を約150万円分購入した日本人A氏。A氏のエヌビディア株式口座の証明写真が、先日7日にX(旧ツイッター)に投稿された。A氏は2013年に約150万円を投資し、0.56ドル(約88円)でエヌビディアの株式を購入したという。
A氏が投稿した口座証明写真によると、エヌビディアの株価が149ドル(約2万3,500円)に上昇した先日6日時点で、利益は11年で約340倍に膨らみ、5億円に達している。A氏は自身の口座を公開し、「10年前に投資した時は単にエヌビディアが好きなエンジニアだった」と述べ、「好きで追いかけているうちに株式投資にも慣れて、こうなった」と語った。
人工知能(AI)チップ大手として知られるエヌビディアの株価は、2015年まで1ドルを下回っていたが、2018年から仮想通貨市場が過急熱を始めると騰勢を見せた。2020年11月に14ドル(約2,200円)を記録し、新型コロナウイルスの大流行期であった2021年には32ドル(約5,100円)まで上昇した。2022年9月には株価が12.52ドル(約2,000円)まで下落したが、A氏はエヌビディアの株式を売却しなかった。その後、エヌビディアの株価は上昇を続け、2024年11月には147ドル(約2万3,000円)を超えた。
長期保有の秘訣を聞かれ「長期投資の場合、毎日株価を見ることはしない」と回答した。A氏は2023年、エヌビディアの株式を10年近く保有できた秘訣を共有した。「9年前にディープラーニングを扱っていた時、エヌビディアのグラフィック処理装置(GPU)の並列処理能力に驚いた」と語り、「エヌビディアは一般消費者向けだけでなく、サーバー用やCUDAなどのソフトウェアパッケージでも他社に先行しており、AIビジネスの中心企業の一つになる可能性があると、肌で感じ取った」と付け加えた。
また、投資を始めてからは「口座を用途別に分け、長期投資用の口座は毎日確認しない」、「自分の性格に合わない超短期取引は絶対に行わない」、「流行が過ぎた後は基本的に手を出さない」といった原則を定め、それを守ったと語った。