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2025年01月18日土曜日
ホームライフスタイル「前立腺癌」の発症リスクを45%以上減少させる「トマト」の摂取法!最新の研究結果による驚くべき効果とは?

「前立腺癌」の発症リスクを45%以上減少させる「トマト」の摂取法!最新の研究結果による驚くべき効果とは?

男性が注意すべき癌の一つが前立腺癌だ。中央がん登録本部によると、2022年の新規癌発生件数は約24万件。その中で前立腺癌は約1万6,000件を記録し、全体の6位となっている。前立腺癌が気になるのであれば、ぜひ「トマト」を食べてみると良いだろう。実際、トマトが前立腺癌の発症率を45%以上低下させるという研究結果が発表されている。

引用:Lifecare Hospital
引用:Lifecare Hospital

最近、アメリカのハーバード大学医学部のエドワード・ジオバヌッチ博士の研究チームが、トマトの摂取と癌の発症に関する72件の研究を分析した結果、トマトを多く摂取している人々は様々な癌の発症リスクが大きく減少していることがわかった。特に、前立腺癌、肺癌、乳癌、胃癌などに対してトマトの抗癌効果は顕著である。研究チームが約4万7,000人の男性を対象に6年間行った疫学調査によると、毎週10回以上トマトを使った料理を食べている男性は、トマトをほとんど食べない男性に比べて、前立腺癌の発症率が45%低かったという。

また、イタリアの研究チームは、週に7回以上トマトを摂取する人々は、ほとんど摂取しない人々に比べて癌にかかるリスクが半分になることを発表している。これらの結果をもとに、国立がんセンターもトマトが前立腺癌の予防に有効であることを認めている。

引用:ピクサベイ*この画像は記事の内容とは一切関係ありません
引用:ピクサベイ*この画像は記事の内容とは一切関係ありません

では、トマトに含まれるどの成分が前立腺に良い影響を与えているのだろうか?トマトの健康効果の鍵となる栄養素は「リコピン」だ。トマトの赤い色は、リコピンというカロテノイド成分によるもので、特に果肉よりも皮に3〜5倍多く含まれている。リコピンは強い抗酸化作用を持ち、癌細胞の増殖を抑えるとともに、炎症を抑える効果もある。これにより、前立腺肥大や前立腺炎にも良い影響を与える。

ちなみに、リコピンは普通のトマトよりもミニトマトに多く含まれている。一般的なトマトは未熟な青い状態で収穫され、熟成して赤くなるが、ミニトマトは完全に赤く熟した状態で収穫されるため、より多くのリコピンを含むことになる。また、多くの栄養素が加熱によって失われるのに対し、リコピンは逆に加熱することで吸収率が高まる。生のトマトよりも、調理したトマトのリコピンの体内吸収率は約4倍にもなる。

さらに、オリーブオイルと一緒に摂ると、リコピンの吸収率は4倍に増加し、加熱したトマトにオリーブオイルを加えると吸収率が9倍以上になることもわかっている。脂肪分の多い料理、例えば揚げ物や肉料理と一緒にトマトを摂ることで、栄養素の吸収が高まり、トマトに含まれるペクチンが消化を助けてくれる。

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