15日高位公職者の犯罪などを専門的に捜査する「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」は内乱罪の疑いで、ユン大統領を逮捕した。
先月3日夜、政府提出の予算案の一部を大幅に減額したり、閣僚や検事、官僚を繰り返し弾劾したりする野党の行為に対し、ユン大統領は「非常戒厳令」を宣布したが、失敗に終わってから、およそ1ヶ月半での出来事だ。
非常戒厳令宣布後、国会本会議で「非常戒厳」の解除を求める決議案が可決されるのを阻止するため、武装した戒厳軍を投入して国会を封鎖し、令状なしで野党議員や中央選挙管理委員会のスタッフを逮捕しようとするなど、内乱を企てた容疑を受けている。
韓国の現職大統領の身柄拘束は史上初めてだ。
公捜処は「午前10時33分、ユン大統領に対する逮捕状を執行した」と発表した。
現在、尹大統領を政府果川(クァチョン)庁舎に移送中で到着次第、すぐに取り調べに入る模様だ。
尹大統領は先月18日、25日、29日、3度にわたり公捜処の出頭要請に応じなかったため、公捜処は30日にユン大統領に対する拘束・捜査令状をソウル西部地裁に請求した。
ソウル西部地裁は「正当な理由なく出頭要請に応じず、今後も応じない懸念があり、内乱罪を疑うに足る十分な理由がある」として、令状を発行した。
公捜処は今月3日にも拘束執行を試みたが、その時は大統領警護処の激しい抵抗により、5時間以上にわたるにらみ合いの末、執行を断念した。
7日には公捜処は令状の期限延長のため、再び、ソウル西部地裁に令状を請求し、発行から8日目のこの日、警察とともにユン大統領の官邸に進入し、執行した。