6.9 C
Tokyo
2025年01月15日水曜日
ホームニュースIT・テック量子コンピュータの実用化は数十年先?ザッカーバーグ氏とエヌビディアCEOの発言で関連銘柄急落

量子コンピュータの実用化は数十年先?ザッカーバーグ氏とエヌビディアCEOの発言で関連銘柄急落

引用:ロイター通信
引用:ロイター通信

メタ・プラットフォームズCEOのマーク・ザッカーバーグ氏が13日(現地時間)、量子コンピュータ関連銘柄に致命的な打撃を与えた。

8日、エヌビディアCEOのジェンスン・フアン氏が量子コンピュータの実用化は15~30年後、おそらく20年後になると予測し、量子コンピュータ関連銘柄の下落を引き起こした。さらに、13日にはザッカーバーグ氏が数年後にようやく可能になるだろうと述べた。

昨年急騰していた量子コンピュータ関連銘柄は、この日米国債利回りの上昇圧力に加え、ザッカーバーグ氏の悲観的な見通しも相まって再び急落した。

まだ先の話

CNBCは、ザッカーバーグ氏は10日、人気ポッドキャスト『ジョー・ローガン・エクスペリエンス』に出演し、量子コンピュータについて否定的な見解を示した。

彼は自身が「真の量子コンピュータの専門家ではない」と前置きしつつ、「私の判断では(量子コンピュータが)非常に有用なパラダイムになるまでには、まだ道のりが長い」と断言した。

ザッカーバーグ氏は、多くの人々が量子コンピュータの実用化には「数十年以上かかるだろう」と述べていると付け加えた。

昨年末、アルファベット(Alphabet Inc.)が量子コンピュータ実用化の最大の障壁の一つであった固有の不安定性を解決したことで、期待が高まっていた量子コンピュータ関連銘柄だが、今回の発言で再び冷や水を浴びせられる形となった。

当時、アルファベット傘下のグーグルは技術的な難関を克服し、量子コンピュータ用半導体「ウィロー(Willow)」も公開、量子コンピュータの実用化への期待を一層高めていた。

急落

エヌビディアCEOのフアン氏に続き、メタCEOのザッカーバーグ氏も量子コンピュータの実用化はまだ先だという見解を示したことで、昨年急騰した量子コンピュータ関連銘柄は今年に入り下落傾向に転じた。

この日は10~20%台の急落を記録した。

昨年1449%急騰したリゲッティ・コンピューティングは今年株価が半減し、55%下落した。

昨年1712%急騰したクオンタム・コンピューティングは今年に入って58%下落した。

米国防総省に量子コンピュータサービスを提供する契約を獲得したアイオンQも低迷している。昨年240%近い急騰を記録したが、今年は30%以上下落している。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください