15日(現地時間)イスラエルとパレスチナのイスラム組織「ハマス」が、ついにガザ地区での停戦に合意した。
2023年10月7日にハマスがイスラエルを奇襲攻撃して以来、混沌としていたガザ地区での戦闘が、およそ1年3ヶ月ぶりに終結の兆しを見せ始めた。
同日、「CNN」、「NBC」などの海外メディアはイスラエル政府とハマスが停戦協議に合意したと報じた。
今月19日から6週間にわたり停戦し、停戦期間中、ハマスはイスラエルの人質33人を解放し、イスラエルはイスラエル刑務所に収容されているパレスチナ人を釈放する。
停戦合意により、イスラエルは人口密集地帯などを皮切りに徐々に部隊を撤退させ、それによりガザ地区南部の避難民は北部に再び戻ることができるようになる。
国際人道支援団体による大規模な支援も再開される見込みだ。
アメリカのトランプ次期大統領は、自身が創設したSNS「トゥルース・ソーシャル」を通じ、「大統領選での自身の勝利が合意に結びついた」と強調した。
ただし、これは恒久的な停戦に向けた「第1段階」にすぎない。
終戦をめざす第2段階の交渉は第1段階の合意履行後、16日目に開始される予定だ。
第2段階ではガザ地区とエジプト境界にある「フィラデルフィ回廊」やガザ地区とイスラエルの国境付近に設けられた緩衝地帯からのイスラエルの全面撤退が最大のカギとなる。
停戦合意が自動的に恒久的な終戦に向けた協議につながるわけではないが、イスラエル側は「全ての人質が帰還すれば」イスラエル軍の完全撤退に向けた合意のための協議が始まると明言している。
イスラエルは今回の停戦合意において「停戦」を明文化していないが、今後の協議への意欲も明確に示している。
AP通信によると、交渉の仲介国であるアメリカ、カタール、エジプトも停戦合意を引き出すため、イスラエルに圧力をかけることをハマス側に口頭で約束したという。