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2025年01月16日木曜日
ホームニュースユン大統領が拘束前に残した直筆の手紙「無法地帯となった国会、憲法を守る責務を負う大統領として当然抵抗」

ユン大統領が拘束前に残した直筆の手紙「無法地帯となった国会、憲法を守る責務を負う大統領として当然抵抗」

引用=大韓民国大統領室/Facebook@sukyeol.yoon
引用=大韓民国大統領室/Facebook@sukyeol.yoon

ユン大統領に対し、現職大統領として初めて拘束令状が執行される中、拘束前に残した自筆の手紙が公開された。

15日、ユン大統領は自身のSNSに万年筆で書かれた長文の自筆の手紙「国民の皆さまにお伝えしたい言葉」を投稿した。

この投稿は、現在高位公職者の犯罪などを専門的に捜査する「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」で取り調べを受けているユン大統領に代わり、弁護団が公開したとみられている。

ユン大統領は「就任以来、早朝から深夜まで一心不乱に仕事に没頭してきたため、自分が大統領だという実感がなかった」とし、「弾劾訴追されて初めて『やっと大統領なのだ』と実感した」と述べた。

そして「私の未熟な決断(非常戒厳令)は私の揺るぎない自由民主主義と法治主義に対する信念であり、国家の危機を乗り越えるため、大統領としての権限を行使した」と主張した。

さらに「捜査権のない機関に令状が発付され、本来の管轄ではない裁判官を恣意的に選ぶことで、法律に則った押収・捜索の制限を裁判官が任意に解除する違法で効力のない令状が発付された」とし、「令状執行のために数千人の機動隊を動員して第1級軍事施設保護区域に無断侵入し、大統領警護官を令状執行妨害で現行犯逮捕しようとするのが、今の韓国の司法の実態だ」と批判した。

ユン大統領はこの手紙でも不正選挙に関する主張を繰り返した。

「我が国の選挙における不正の証拠はいくらでもある」とし、「正常な国家であれば、選挙訴訟でこれを発見した最高裁判所と選挙管理委員会が捜査を要請し、捜査に積極的に協力してこのような違法な選挙行為が行われたのかを徹底的に確認すべきであるのに、これを隠蔽した」と嘆いた。

「我が国の自由民主主義と国民主権が危機的状況にあることを認識できていない国民の皆さんに事態の深刻さを知らせ、主権者である国民の目を覚まさせ、国会での独裁的暴挙を監視・批判させることで、自由民主主義と憲法秩序を守ろうとした」と戒厳令の正当性を主張した。

また「戒厳令は犯罪ではない」とし、「戒厳令は国家の危機を乗り越えるために行使した大統領の権限だ」と改めて強調した。

さらに「『戒厳令=内乱』という認識を植えつけるような形で内乱扇動者という名目で攻撃され、弾劾訴追もされたが、これを準備し実行した国防部長官と軍関係者が拘束されたことにも呆れている」と述べた。

「2時間で終わる内乱などあるだろうか」と問いかけ、「私が独裁や政権の延命のために、そのような小規模な部隊で超短時間の戒厳令を敷くはずがあるだろうが」と主張した。

最後にユン大統領は「国民の皆さんは、この戒厳令が憲法を守り国家を救うためのものかどうかをよく理解されていると信じている」とし、「世界のどの国の憲政史にも例を見ない、無法地帯となった国会の独裁的暴挙に対して、憲法を守る責務を負う大統領として当然抵抗し、戦わなければならない」と締めくくった。

この日午前10時33分、公捜処はソウル市漢南洞(ハンナム洞)の大統領官邸でユン大統領に対する逮捕状を執行した。

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