アメリカ・ロサンゼルス全域を飲み込んだ大規模な山火事により、アメリカが衝撃を受けている中、自称環境活動家のハリウッド俳優レオナルド・ディカプリオがプライベートジェットを使用し物議を醸している。
今月13日(現地時間)、海外メディア「デイリー・メール」によるとディカプリオは最近、恋人のヴィットリア・チェレッティと共にプライベートジェットで火災に見舞われたロサンゼルスを離れた。
今回の火災で10万人以上の住民が避難を余儀なくされ、アンソニー・ホプキンスやジュリア・ロバーツらが自宅を失う事態となったにもかかわらず、ディカプリオは今月10日、プライベートジェットでメキシコの人気リゾート地であるカボサンルーカスに到着した。
この行動は、環境活動家として気候危機を訴えてきたディカプリオのこれまでの主張と矛盾するものだ。
彼は以前から財団を設立し、8,000万ドル(約124億1,474万円)の助成金を支援するなど環境保護に尽力してきた。しかし、環境破壊が大規模山火事の一因とされる中、個人用のジェット機で被災地から脱出したことで「偽善者」との批判が高まっている。
2016年のカデミー賞の主演男優賞を受賞した時にも、ディカプリオは「気候変動は現実であり、今まさに起きている。それは人類全体が直面している最大の脅威だ」と気候危機を強調した。しかし実際には、環境汚染の元凶とされるヨットやプライベートジェットを愛用する姿勢が物議を醸してきた。
一方、今月7日の午前にアメリカ・ロサンゼルス西部のパシフィック・パリセーズで発生した山火事により、韓国・ソウルの約4分の1に相当する160平方キロメートルが焼失するなど甚大な被害が出ている。アンソニー・ホプキンス、ジュリア・ロバーツのほか、メル・ギブソン、マイロ・ヴィンティミリア、マンディ・ムーアらも自宅を失った。