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2025年01月21日火曜日
ホームニュース平壌の高級ショッピングモールに「シャネル」「イケア」が突如出現 無許可で展開する北朝鮮のグレー商法の実態

平壌の高級ショッピングモールに「シャネル」「イケア」が突如出現 無許可で展開する北朝鮮のグレー商法の実態

引用:聯合ニュース
引用:聯合ニュース

北朝鮮・平壌(ピョンヤン)の中心部にある大型ショッピングモールに、海外の高級ブランドが出店している様子が確認された。ただし、これらのブランドが北朝鮮への公式に進出の意向を示したことはないため、北朝鮮が無断で知的財産権を侵害したものと推測される。

13日(現地時間)、NKニュースなどの海外メディアの報道によると、北朝鮮は「柳京金色商業中心(柳京ゴールデンプラザ)」というショッピングモールには、ディオール、シャネルなどの海外高級ブランドからイケア、アディダス、SK-IIなど様々な海外ブランドの看板を掲げた店舗を開設した。

韓国・統一部によると、柳京金色商業中心は現在北朝鮮で最大のショッピングモールで、ホテル、オフィス、レストラン、商業施設などを備えた複合施設だ。

今回の出店は、各ブランドの本社が直接行ったものではなく、北朝鮮が無断で行ったという状況が明らかになっている。IKEAの広報担当者はNKニュースに対し、北朝鮮にブランド商標の使用を許可したことはないと述べた。北朝鮮は昨年も柳京金色商業中心に、世界的に人気のアニメ「海底探検隊オクトノーツ」のキャラクターを無断で描いた大型滑り台を設置。この滑り台は、現在も運営されていることが確認されている。

北朝鮮による海外商標の無断使用は今回が初めてではない。過去には、韓国の化粧品大手アモーレパシフィックの「LANEIGE(ラネージュ)」が、大同江沿いの住民総合便利施設に入店している様子が確認され、ポロロ、ハローキティ、ディズニーキャラクターなども無断で使用されていた。

専門家らは、北朝鮮は中国を経由してこれらのブランド商品を無断で輸入し、平壌市内の富裕層向けに販売していると分析している。統一研究院のチョ・ハンボム特任研究委員は「北朝鮮国内では闇市場の活性化により、一定の消費層が形成されている」とし、「中国から無断で輸入した商品を、北朝鮮の富裕層向けに販売しようとしているのだろう」と解釈した。

一方、北朝鮮はIKEAに対する関心を継続的に示している。故キム・ジョンイル前国防委員長が演説で直接IKEAに言及したこともあり、2018年には平壌の光復百貨店でスウェーデンの家具大手が製造した家具を販売する展示室があると宣伝した。当時もIKEA側は「合意に基づいて販売されたものではない」と明らかにした。

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