8.3 C
Tokyo
2025年01月23日木曜日
ホームニュース就任直前のトランプ氏、仮想通貨で波紋 たった1日で時価総額8500億円突破、80%は自社保有

就任直前のトランプ氏、仮想通貨で波紋 たった1日で時価総額8500億円突破、80%は自社保有

引用:トランプコインに関するホームページ
引用:トランプコインに関するホームページ

ドナルド・トランプ次期米大統領が就任を前に発売したミームコインの時価総額が急速に上昇している。ミームコインは、インターネットやSNS上で流行するミームや冗談から着想を得て作られる仮想通貨で、代表例にドージコインがある。

仮想通貨価額トレッキングサイト「CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)」によると、トランプ氏が発行したミームコイン「$Trump」は発売から1日後の18日(現地時間)に時価総額55億ドル(約8,532億円)に達した。

トランプ氏は自身のSNSプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」でミームコインを公開し、「私の新しい公式トランプミームがここにある。我々の支持するすべてを祝う時だ。勝利だ」と宣伝した。

BBCは「$TRUMPの供給量の80%はトランプ氏が所有しているNFT企業CIC Digitalが保有している」と報じ、「現在の市場価格でCIC Digitalの保有資産は約200億ドル(約3兆1,116億円)に達するが、トランプ氏がこの事業からどれほどの利益を得るかは不明」だと伝えた。仮想通貨関連メディアは、今後3年間で8億個が追加発行されるとの見通しを示している。

トランプ氏が大統領就任直前に自身のコインを発行したことに対し、一部では利益相反の可能性などを指摘し、倫理的な問題を提起している。アンソニー・スカラムーチ元ホワイトハウス広報部長は、X(旧ツイッター)で「腐敗の象徴だ」とし、「トランプミームコインは市場にとって好ましくない」と批判した。金融専門家のピーター・シフ氏は「ビットコインが50億ドル(約7,783億円)の時価総額に達するのに4年かかったのに対し、トランプミームコインはわずか1日でそれを達成した」と指摘した。

関連記事

コメントを書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください